99.彼の言葉なら ページ6
土「知らない、僕は知らない…」
ようやく伊東の腹が読めたというのに、先程からずっと知らないと言い続けるトシちゃん。
そう、十四郎が戻ってこなくなってしまった
新「しっかりしてください土方さん!このままじゃあなたの大切な人が、大切なものが無くなってしまうかもしれないんですよ!!」
土「…し、知らないもん、僕知らないもん…!!」
「…十四郎…」
そんな時に、私はどう対応してあげればいいのか実を言うと未だによく分かっていなかった
10年近くも離れていた弟のことは、近藤さんや総悟の方がよく分かっているはずだ。
…正直、こうなってしまった以上もう私にはどうすることも出来ない
「…」
なんて、諦められるものか
そんなことで諦めてたまるか
神「銀ちゃん、どうするアルか」
銀「…神楽、全部隊に繋げ」
神「あいあいさー!」
銀「……あ、あー。もしもーし聞こえますか税金泥棒〜。伊東派だかマヨネーズ派だか知らねェが、全ての税金泥棒につぐ!今すぐ持ち場を離れ、近藤の乗る列車を追え。モタモタしてたらアンタらの大将首とられちゃうよ〜。」
私がどうすれば良いか試行錯誤していると、ふと銀時の声がトランシーバーの機械音越しに聞こえてきた
…もっとキリッとした声は出せないものなのか
なんて思いながら、私は気の抜けた銀時の声で、隊士全員が動いてくれることを願う
銀「これは命令だ。背いた者は士道不覚悟で切腹してもらいま〜す」
隊「おい誰だ!いきなりなんだテメェ!!」
銀「テメェこそ誰に口聞いてんだ。誰だと…?」
真選組副長、土方十四郎だコノヤロー!!
大声で叫び、銀時は振りかぶってトランシーバーの電源を切る
一息した後、銀時は後ろに向かってこう呟いた
銀「ふん、腑抜けた面は見飽きたぜ。丁度いい、真選組が消えるならテメェも一緒に消えればいい。A含め全員揃って心中すんなら墓場まで送ってやらァ。」
「銀時…」
土「冗談じゃない!!僕は行かない!」
銀「テメェに言ってねェんだよ!!」
運転などそっちのけで、銀時はトシちゃん、十四郎の胸ぐらを思い切り掴んで睨みをきかせてきた
「…」
ああ、そうか
この言葉なら、彼の言葉なら届くかもしれない
漠然とそう思ったのは、もしかしたらただそれを望んでいただけかもしれないけれど。
一縷の望みにかけるしか今は手段がなかった
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えんさん(プロフ) - はにまるさん» はにまるさんコメントありがとうございます!!ま、マジですか……!!一気見してくださるなんてめちゃくちゃ嬉しいです!!!ありがとうございます!!これからも亀更新ですが頑張っていきますのでよろしくお願いします!! (2020年4月22日 3時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
はにまる - 一気見しちゃいました。とっても面白いです!お忙しい中素敵な作品をありがとうございます (2020年4月15日 10時) (レス) id: 20c0fe3fbc (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - 美月さん» 美月様…同い年なのですね!!大変ですよね、この上にさらに弔事まで重なってしまって毎日ヘトヘトです…汗 なんて嬉しいことを言ってくださるんですか….!!ありがとうございます!!頑張ります! (2019年12月16日 1時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - インターンや就活準備、大変ですよね。おそらくえんさん様と同学年なのですが、私も忙しい日々の息抜きがこれを読むことになってます(^ ^)更新、楽しみにしてます!! (2019年12月15日 23時) (レス) id: c64cf7ce50 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - かっちゃんさん» かっちゃん様!お待たせしてしまい申し訳ないです!!本当にありがとうございます!(´TωT`) (2019年12月13日 15時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんさん | 作成日時:2019年12月3日 23時