その言葉の意味を知りたいです3【土方十四郎】

137.チョコレートパフェ ページ49

銀「友達って言うかァ、俺としてはもう弟みたいな？まあそんな感じかな！なあ総一郎くん」

総「総悟です」


銀「こういう気が回るところも気に入ってて、ね？夜神総一郎くん」


総「総悟です」






…なんの茶番を見せられてんだ私は

数分前に総悟をぶん殴ってたくせによく言えたな、銀時





「…パフェでつられるなんてやっすい男」





何となく悪態がつきたくなったので、ボソリと呟いてみた
どうやら聞こえていたらしくちょっと不機嫌になる銀時。頬がむくれていて可愛い、なんて思ってしまう私は馬鹿なのだろうか





銀「チョコレートパフェなめんなよ？めっちゃ美味ェんだからな、ほら」


「いや…見えないの？」







既に2つ食べ終え、3つ目を一口くれてやろうと出されたスプーンには、既にチョコレートパフェの面影はない

銀時は気づいていないのか、この惨状に






銀「え？あれ？ねぇ何これ、え？もしかしてタバスコｫｫｵｵ！？


ミ「総ちゃんがお世話になったお礼に私が特別美味しい食べ方をお教えしようと思って…辛いものは、お好きですか？」





黒い、顔が黒いよミツバさん……

私と違って甘党の銀時はこれはキツイんじゃないか…いや、ここまでのレベルだとさすがの私も御免被るが




銀「いやぁ…ちょっと…」


ミ「ゲホッ、ゴホッ……辛いものはお嫌いなんですね、総ちゃんのお友達なのに…」




いやそれ関係ある！？って…ちょっとツッコミ多い
ミツバさんしばらく見ないうちにボケ担に変わったの？？？





「あの、大丈夫ですか」





より一層帰りたくなったが、咳をしている彼女を放っておく訳にも行かないので背中を優しく擦りながら、目の前の可哀想なパフェを見る。その奥では刀で脅されている銀時の姿

俺2杯も食べたからもうお腹いっぱい、なんて子供じみた言い訳して逃げようとしているのも聞こえてしまった





ミ「ゴホッゴホ、ゲホッゴホッ！！」


「ミツバさん！？」






だが、銀時が嫌がれば嫌がるほど咳が酷くなるようで、総悟は銀時に向かってなにやら叫んでいる

飲み会のイッキ！イッキ！ってノリにしかみえん






銀「ウオァァァアア！！！」




口から火を吹き出している銀時は、もはやテーブルの上に立っている

注目浴びすぎだよ、みんなガン見してるし





「はぁ…すみません、お勘定を」








これ以上関わるともっと巻き込まれそうだったので、私は早々に退散することにしたのだった

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