53.バラガキ ページ8
銀時side
ーーー
銀「おい!」
名前も分からず、素手で男相手に渡り合うソイツに声をかける
「な、に!」
振り返ろうとするも、やはり手強いようで攻撃をかわすので精一杯のようだ
髪を振り乱しながら俺を守ろうと必死に闘う姿に、俺は見惚れてしまう
って、そんなことを考えている場合じゃねェ!
銀「受け取れ!!」
俺は力を振り絞って刀を投げた
もちろん、鞘をつけた状態で
朝日が昇り始め眩しい空を舞った俺の刀。それをソイツは天人の頭を踏み台にしていとも簡単に受け取った
その瞬間、バタッという音と共に天人が数名倒れる
銀「…!!」
「助かるよ、銀時くん」
天「な…な」
「なあ、あんまり女を舐めない方がいいぞ、天人さん。だって、もしかしたら女の中に」
バラガキが潜んでるかもだから
その言葉が発された瞬間に全員が倒れた
1人の天人を、除いて
天「……うわあああああああ!!!」
たまたま助かったその天人は、一目散に逃げ出す
なんとも情けない姿だった
「…ふう」
銀「逃がして良かったのか」
「うん、だってアイツらを殺したかったわけじゃないし」
よく見てみると、周りにぶっ倒れている天人共は峰打ちされただけのようで
心が広い、というよりやっぱりコイツお人好しだなと思ってしまう
銀「…あんがとな」
「礼はいいさ。さあ、早く行こう」
俺の手を引っ張りあげてまたおんぶされる形になってしまう
まあ、これもたまには悪くないか
なんて考えてしまう俺の頭は、どうやらコイツの甘さがうつってしまったのかもしれない
……あ、まだ名前聞いてねェじゃん
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えんさん(プロフ) - ミカさん» ミカさんまたまたコメントありがとうございます!!そう言っていただけると本当に嬉しい限りです!!^^ はい!!頑張りますね!! (2019年10月19日 2時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 続編ありがとうございます!最初から読ませてもらっていますが、もう、めっちゃ好きですw更新無理せず頑張ってください!! (2019年10月17日 17時) (レス) id: ee1104400e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えんさん | 作成日時:2019年10月15日 23時