70.行こう ページ25
桂くんに別れを告げ、銀時達への言伝を頼んだ。
彼は快く引き受けた後に私を背負い、長屋まで連れて行ってくれた
その間、私達は言葉を交わすことはなく、静寂な時が流れていた
「…ここだよ」
桂「そうか、ならば俺ができるのはここまでだ」
「うん。ケガしてる銀時達の所に戻ってあげなきゃだもんね」
桂「お前も中々の重傷だがな」
「私は大丈夫。だから早く…」
桂「…全く、Aはいつも人の心配ばかりだな。相分かった。ならば俺は早く戻るとしよう。」
私を下ろして、先程の闘いでぐしゃぐしゃに崩れ私の頭を一撫ですると、桂くんはその後何も言わずに去っていった
…決して、私達はさようならを言わなかった
また会うつもりがあった訳では無いのだが…小っ恥ずかしい話、心が繋がっていれば今生の別れになるとは思わないからだった
「…」
私の傷が回復したら、江戸へ行こう。
ミツバさんが何をもって江戸へ行って欲しいのかは分からないけれど。
総悟が私の帰りを待って、それまで江戸に行かないと決めていたのならば。
私が江戸に行けば彼らには二度と会わずに済むんだ。そしてミツバさんの最初で最後のお願いとやらも叶う。
「まさに、一石二鳥ってやつ…だね…」
ただ、今は動けないからもう少し経ってからだ
…あれ?
待てよ、天人共もきっとそう考えるよな。大体少し前に私この近場で天人取り逃してるんだよね。
「…よし、いこう、今すぐにいこう。さー出発だ」
足はガクガクで、撃たれた痕も痛むが、まあなんとかなるだろう。そんな楽観的な気持ちで私は荷物を準備して長屋を後にするのだった。
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えんさん(プロフ) - ミカさん» ミカさんまたまたコメントありがとうございます!!そう言っていただけると本当に嬉しい限りです!!^^ はい!!頑張りますね!! (2019年10月19日 2時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 続編ありがとうございます!最初から読ませてもらっていますが、もう、めっちゃ好きですw更新無理せず頑張ってください!! (2019年10月17日 17時) (レス) id: ee1104400e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えんさん | 作成日時:2019年10月15日 23時