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楽しそうに続いている夫婦漫才に,俺は口を挟んだ
『 ...優も分かってるだろ？腕力なんかで,吸血鬼をどうにか出来るわけないって..... 』
優「 .....だからって じゃあ,どうするんだよ..... 」
俺は,何も思いつかないから黙った
このままここでずっと暮らしてても,
何も問題は無いと思うんだけど...
ﾐｶ「 そりゃ.....ｯ 」
『 ？ どうした,ミカ... 』
ミカが何かを言おうとしたが,いきなり言葉を詰まらせ,どこかを見つめたため,俺も優も,ミカの目線の先を追う
目線の先にあったのは.....
『 吸血鬼..... 』
優「 しかも,フード被ってねぇ... 貴族か？」
『 かもね... 面倒くさくなる前に,早く逃げよう 』
優「 あぁ 」
俺は優と目を合わせて頷き,
まだ固まったままのミカの腕を掴んだ
『 ミカ,逃げるよ 』
だが,ミカは俺の手を＿＿
ﾐｶ「 ......ッ 」
『 ....え？ ミカ...？』
＿＿ 振り払った
ミカは俺達の顔を見ずに,
吸血鬼の方へ駆け寄って行った
ﾐｶ「 フェリド様！」
優「 は？ お,おい！ ミカ！」
ミカはあの吸血鬼と知り合いなのか？
貴族だぞ.....
ﾌｪﾘﾄﾞ「 やぁミカ君 今夜も僕の館に来るのかい？」
ﾐｶ「 お願いします！」
....は？
ミカは自分から,あの吸血鬼に血をあげてんの？
何のために....？
ﾌｪﾘﾄﾞ「 いい子だねぇ 君の血は美味しいから,大歓迎だよ 」
そう言い,フェリドと呼ばれた吸血鬼は,
ミカの頬を撫でた
それなのに,ミカは笑顔だ
俺は見てるだけで,悪寒がする
何でミカはあんなに危機感がないんだよ...
ﾌｪﾘﾄﾞ「 .....今日は,そっちの子達も来るのかな？」
優「 ！ はぁ？行くわけ.....む？」
ﾐｶ「 彼は恥ずかしがり屋さんなので,また.. 」
優「 むーーッ！」
ﾌｪﾘﾄﾞ「 そう？それは残念 ...君はどうかなぁ？ 」
『 え？』
フェリドは優のことを諦めたのか,
俺の方を向いて,そう言ってきた
俺は優達の方に逃げようと思ったけど,
それ以前に足がすくんで動けない
ﾐｶ「 ....彼も恥ずかしがり屋なんで すみませんが,これで失礼します 」
『 ミカ...？』
ミカが何とか言い訳を作ってくれたから,
フェリドの館に行かなくていい事になったけど....
ミカの声がいつもよりも少し低くて怖かった
もしかして,怒ってる？
ﾌｪﾘﾄﾞ「 ふ〜ん...成る程ねぇ まぁいいか,じゃあまた館で会おうか 」
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百夜(プロフ) - でくのぼうさん» コメントありがとうございます！すみません，気づくのが遅くなり返信も遅くなってしまいますした！これからも，ぜひ楽しみながら読んでくださいね〜！ (2018年11月15日 8時) (
レス) id: f34efa6a3e (このIDを非表示/違反報告)
でくのぼう(プロフ) - 終わセラの小説あんまり無いから嬉しいです！面白くて主人公好きです！！ (2018年10月30日 18時) (レス) id: 241dcc1151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨寧 x他1人 | 作成日時：2018年10月13日 20時
