電車でうたた寝して目が覚めたら檸檬(爆弾)が足元に転がってきた件

檸檬が七つ ページ8

「俺は扉の前立ってるから着替えたら出て来い

否、其の前に風呂入った方が善いな

タオルは置いてあるの使え」

テキパキと指示を出す中也さんに、私は一つだけ聞きたい事があった。

『あのー…』

「何だ？」

『えと、凄く云い辛いんですけど…
下着、って、如何したら善いですか』

顔から火が出そうだ。

真逆異性に、しかも推しにこんな事を云うハメになるなんて…

「嗚呼、下着な…
ッて、しッ!?」

一拍置いて中也さんの顔も真っ赤になる。

辞めてえぇぇええ赤くならないでえぇぇええ!!余計恥ずかしいから!!

「ほ、他の構成員に頼ンでおくから先入ッてろ！」

『あ、りがとうございます…』

お言葉に甘えてそそくさと脱衣場に移動する。

ばたん、と脱衣場の扉を閉めた処で扉にもたれずるずると座り込んだ。

『うああああ…』

はっず！どんな羞恥プレイだよ!!

てか既に馴染み始めてる自分が怖いわ…

『…さっさと入ろ』

てきぱきと服を脱ぎ、一つに纏めて端の方に置いておく。

浴室をそっと覗くと、家の2倍の広さはある空間が広がっていた。

うわー、広いなー(棒)

『しつれーしまーす…』

なんて小さく呟いて入る。

シャワーを浴びていると少し冷静になって色々な事を思い出した。

私、本当に何でこんな事になってるんだろう。

本当だったら今頃何時も通り会社に行って仕事してた筈なのに。

之から如何なるのかな、正直凄い怖い。

髪を洗い流してふと身体を見ると、傷跡一つ無い肌が目に付いた。

ガラスが刺さった筈のお腹も、折れていた筈の身体の骨も、撃ち抜かれた筈の胸も何の痕跡も残っていない。

本当はもう3回死んでるんだよね、私。

本来傷が残っているであろう場所をそっと撫でると、彼の時の痛みが、恐怖がフラッシュバックしてきた。

『ッは、ぅ、ぁあ…』

上手く呼吸が出来ない。

お湯を浴びているのに身体が震えて止まらない。

視界が涙で滲んでぼやけていく。

頭がぐわんぐわんと痛む。

こわい、もうしにたくない、だれかたすけてよ、だれか、

『たすけて、』

誰かの声が遠くから聞こえる。

ぐらりと視界が反転して暗くなっていく中、自分の手の甲に何かが刻まれているのを見た気がする。


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こんにちは、こーんすーぷです！

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何かもう嘘みたいです…有難う御座います…めっちゃスマホ鳴ってる…

頑張って更新続けますので之からもよろしくお願いします！

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