檸檬が二十四 ページ29
「後、最後に一つだけ質問をさせて呉れ
君はあの日何故倉庫街に居たんだい?彼処は滅多に人が近寄らない場所だ」
『ええっと、何故と云われましても…』
何処から説明すればいいのかな?
違う世界から来ました☆とか云ったら唯の頭が可笑しい人と思われてお終いだしなぁ…
梶井の爆弾で死んだ処ら辺からでいいか
『電車に乗っていた処、急に檸檬が爆発しまして…
其れから目が覚めたら電車から落っこちて流れ着いたのが彼処だったんです』
経緯を簡単に告げると、思った寄り内容が濃かったのか三人共無言で目元を抑え出した。
「(檸檬は梶井だな…)」
「(梶井君だね…)」
「(絶対に梶井じゃな…)」
『あ、もし檸檬炸裂させた奴が誰か知っているのなら教えて頂きたいんですが…』
私の其の言葉に肩を震わせる三人。
まあ私が此処まで辛い思いしてきたのが自分の組織の奴の所為ですなんて云い辛いよな。
しかも元を辿れば其の作戦考えたの多分森さんだから特に気不味いだろうね。
これを判った上で云ってる私性格悪いって?
此処まで辛い思いしてきたんだからいいじゃん!一寸した仕返しだよ!
「知っている、と云うか…うちの構成員だね
中也君、後で連れて行ってあげると善い」
「はい…」
よぉし!一発思いっ切りぶん殴って殺るぞー!
「今日は之くらいでいいかな…じゃあ明日は早速紅葉君の任務に着いて行って貰うから詳しくは彼女に聞いて呉れ給え」
『判りました』
其れじゃあ、と云って森さんが出て行くのを見送ると、私は姐さんに視線を向けた。
『明日の任務とは?』
「…鏡花の迎えと探偵社員の鏖殺じゃ」
…嗚呼!組合にぼっこぼこにされる奴だ!
『其の鏡花と云う娘はどんな娘なんですか?』
「この娘じゃ」
アッ写真持ってるのね?てか待って鏡花ちゃん可愛いこの写真欲しい。
『可愛いですね…』
「そうじゃろう!?
…然し、武装探偵社の獣畜生共の下に残す事になってしもうて…早く扶けに行かねば」
…怖、姐さん顔こっわ!闇深いわぁ…
正直探偵社の皆とも話したかったんだけど無理そうだね、うん。
「探偵社員の資料を渡しておくから取り敢えず調査員は明日までに覚えとけよ」
『あ、有難うございます
決行は何時ですか?』
「明日の14時じゃ
部下に迎えに行かせるから準備をして待っておるといい」
『判りました』
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しぐれ(プロフ) - うああ御免なさいるあとか言う訳分かんない昔の自分のコメなんか忘れちゃってくださいごめんなさい (2022年12月7日 2時) (レス) id: 31b7e69329 (このIDを非表示/違反報告)
るあ - 私は何故今までこんな神作品を知らなかったんだ、?お詫び(なんのお詫びだよ)と言ってはなんですが夢主ちゃんのイラストを描かせて頂いても、?(何言ってんの自分下手ダロ) (2022年10月2日 12時) (レス) @page35 id: 2b4b804d29 (このIDを非表示/違反報告)
NemTo(プロフ) - 面白いです!!!更新まってます!!!!中也さんスキィ (2020年5月12日 21時) (レス) id: 356eb9665d (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 中也あああああ!めっちゃ好きです!次も楽しみです(^^♪ (2019年12月21日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)
こーんすーぷ(プロフ) - 梶井さんが好きな岩野泡鳴さん» こんにちは紙ですwコメントよく下さって嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 97a2b13a7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こーんすーぷ | 作成日時:2019年5月6日 22時