檸檬が十四 ページ19
───中也 side───
「寝たか…」
そっと手を離し、すやすやと眠ってしまった高見の顔を見る。
純粋な此奴は、きっと闇の世界には向いていないだろう。
若し俺が彼の時直ぐに立ち去っていれば、ポートマフィアに関わる事も無かっただろう。
巻き込んでしまった事を後悔していると、ふと高見の左手の甲に何かの模様が刻まれているのに気付いた。
「…何だ、之」
何処か不思議な其れは、魔法陣のようにも見えた。
「まァ、明日聞けば善いか」
俺は敷布団を部屋に運び眠りに着いた。
───Your side───
『ん…うー、あさ…?』
朝に弱い私は、久しぶりに自然に目が覚めた。
何時もは目覚まし五回くらい掛けないと起きられないのになぁ…
『ん”ー…っはぁ、すっきりしたー…』
ぼうっと部屋を見渡すと、床で寝ている中也さんが目に入った。
彼が起きて呉れないと私は部屋から出られないのだが、未だ寝ているのに起こすのは気が引ける。
足音を立てないようそろりと近づきしゃがんで寝顔を眺める。
動く度に鳴る足枷の音に目が覚めないか心配だったが、案外大丈夫のようだ。
『…睫毛長っ』ボソッ
もうね、つけま付けてんじゃねレベルで長い。
てか寝顔可愛いかよ!私なら絶対涎垂れてるわ。
にしても、中也さんまじで優しいよな…本当にマフィアですかってくらいだし。
否、異能が使えそうだし優しくしといて損はない、みたいな事かもしれない。
…嗚呼、駄目だ。
こんな捻くれた考え方をする自分が嫌で仕方がない。
『…ほんと、嫌だなぁ』
「何がだ?」
『!?!?』ビクゥッ
び、びっくりしたあぁぁぁあ!!
人って本気でびっくりしたら本当に飛ぶのな…
てか起きてたの!?何時から!?
そんな私の考えを読んだかのように中也さんがニッと笑って話す。
「手前が起きた時に目ェ覚めたンだよ
眠り浅いからな、手前が何する積りなのかと思って寝た振りしてた」
確かにポトマの人は眠り浅そうだよな…よし、之からポトマの人が目瞑ってても全部起きてると思っとこう。
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こんにちは、こーんすーぷです
実は明日からテスト期間に入りまして…28日まで更新が出来ないと思われます
終わったら一気に更新しますので…!
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しぐれ(プロフ) - うああ御免なさいるあとか言う訳分かんない昔の自分のコメなんか忘れちゃってくださいごめんなさい (2022年12月7日 2時) (レス) id: 31b7e69329 (このIDを非表示/違反報告)
るあ - 私は何故今までこんな神作品を知らなかったんだ、?お詫び(なんのお詫びだよ)と言ってはなんですが夢主ちゃんのイラストを描かせて頂いても、?(何言ってんの自分下手ダロ) (2022年10月2日 12時) (レス) @page35 id: 2b4b804d29 (このIDを非表示/違反報告)
NemTo(プロフ) - 面白いです!!!更新まってます!!!!中也さんスキィ (2020年5月12日 21時) (レス) id: 356eb9665d (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 中也あああああ!めっちゃ好きです!次も楽しみです(^^♪ (2019年12月21日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)
こーんすーぷ(プロフ) - 梶井さんが好きな岩野泡鳴さん» こんにちは紙ですwコメントよく下さって嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 97a2b13a7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こーんすーぷ | 作成日時:2019年5月6日 22時