檸檬が一つ ページ2
『……へ？』
いやいやいや、檸檬？
何かゴトって音したよね？絶対檸檬じゃなくね？
てか私が電車乗ってたの夜だったよね？何で外明るいの？
「おっと、之は失礼」
そんな声と同時に前からにゅっと伸びた手がひょいと檸檬(？)を拾い、其れに釣られて視線を上げた。
『(ファッ!?!?)』
檸檬野郎(梶井)が居ました。
え？何デスカコレ。
あ、トリップか。←
てか此の感じだとあれじゃね？与謝野さんと敦くん乗ってんじゃね？もう直ぐ梶井が檸檬炸裂させんじゃね？
え、私死んじゃう(白目)
『うっそだろ…』
ぐったりと項垂れていると、前で誰かが動く気配がしたのではっと我に返る。
すると、梶井が車掌室に入って行く処だった。
因みに今の私の位置は一番前の車両の一番車掌室に近い処だ。
詰り────
『(アッコレ爆弾に巻き込まれて死ぬ奴だわ)』
慌てて席を立って逃げようとすると、車掌室から爆音が響いた。
幸い私の近くには誰も座ってなかったので爆弾に巻き込まれるのは私だけで済みそうだ。
爆風と共に硝子の破片が容赦なく私に突き刺さる。
『がはッ…』
勢いよく壁に叩き付けられる。
何でだろう、お腹が凄く熱い。
ゆっくりと視線を下に向けると、大きな破片がお腹に深く刺さっていた。
『ぁあ、ああぁあ……』
血が、止まらない。
どくどく、どくどく。
床が紅く染まっていく。
私はごぷ、と口から血を吐いて痛みに悶え乍ら瞼を閉じた。
周りから悲鳴が聞こえる。
梶井のムカつく声が電車内に響く。
『(之は、死んだな。
未だ何も判ってないのに死ぬ事になるとは…
取り敢えず梶井は与謝野さんにボコボコにされろ)』
嗚呼、
痛い、なぁ
『しにたく、な、い…』
とうとう私の意識は途絶えた。
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しぐれ(プロフ) - うああ御免なさいるあとか言う訳分かんない昔の自分のコメなんか忘れちゃってくださいごめんなさい (2022年12月7日 2時) (
レス) id: 31b7e69329 (このIDを非表示/違反報告)
るあ - 私は何故今までこんな神作品を知らなかったんだ、？お詫び(なんのお詫びだよ)と言ってはなんですが夢主ちゃんのイラストを描かせて頂いても、？(何言ってんの自分下手ﾀﾞﾛ) (2022年10月2日 12時) (レス) @page35 id: 2b4b804d29 (このIDを非表示/違反報告)
ＮｅｍＴｏ(プロフ) - 面白いです！！！更新まってます！！！！中也さんｽｷｨ (2020年5月12日 21時) (レス) id: 356eb9665d (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 中也あああああ！めっちゃ好きです！次も楽しみです(^^♪ (2019年12月21日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)
こーんすーぷ(プロフ) - 梶井さんが好きな岩野泡鳴さん» こんにちは紙ですwコメントよく下さって嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年8月4日 11時) (レス) id: 97a2b13a7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こーんすーぷ | 作成日時：2019年5月6日 22時
