Awkward ページ41
6日ぶりのみんなは相変わらず元気そうだ。一人一人ハグをして出迎えた。最初は雑談をするだろう、とみんなをソファに勧め、私はキッチンに立って飲み物を用意した。みんな何がいい?と聞くと、みんな紅茶がいい、というので早速カップにお湯を入れて温めた。シリウスはコーヒーだろうから、自分の分も含めてコーヒーを2つ用意しよう、とコーヒーフィルターに2人分のコーヒー粉を入れた。
手伝うよ、と私の隣に立ったシリウスに、みんなとお話してて、と私はやんわりと断る。家の勝手もわからないだろう、家主が近くに居なければ。…まあ、そんなのは口実で、正直みんなとの距離感を測りかねるので一人にしてほしい。
魔法でやればすぐに済むが、マグル様式でコーヒーと紅茶を淹れる。たぶんリーマスがミルクと砂糖を欲しがると思うので、小瓶に入ったそれらも用意する。卒業して間もないというのに、何年も会っていなかった旧友のように今まであったことを嬉々として話す悪戯仕掛人に、本当に仲がいいなあ、なんて他人事のように思った。
私は出来上がったものを魔法で浮かせてみんなの座るソファの前のローテーブルに配膳する。案の定、リーマスはミルクと大量の砂糖を紅茶の中に入れていて思わずくすりと笑ってしまった。
やっぱり距離感を測りかねる私はいつもよりものんびりと後片付けをする。そして自分用に作ったコーヒーを片手に私もソファへ近づいた。私はシリウスの座るソファの後ろに立ち、みんなの話に耳を傾ける。
両親の居ないジェームズ、リーマスは今実家で一人暮らし中なのだという。しかし、職を見つけ次第一人暮らし用のアパートを借りる予定なのだという。リリーは卒業前にもう準備していたらしく、すでに一人暮らし中だという。職も決まり、来月の初めから働き始めると言っている。ピーターは寮付きの職場に就く予定らしく、お金がたまるまでは一人暮らしする気はないのだという。家事とかからっきしだし…と頬を搔いていた。
それから1時間は話し込んだだろうか、ようやく本題に入ったみんなを2階の客間に案内する。そして、広さも家具も何もかも好きにしてくれ、とみんなに丸投げした。ああしたほうがいい、こうしたほうがいい、と意見が飛び交うのを壁にもたれかかってみている。今、壁の色がグリフィンドールの赤がいいジェームズと、無難なベージュがいいリリーで言い争い中だ。
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アネモネ(プロフ) - 樑さん» コメントありがとうございます!大変恐縮です!できるだけ高頻度で更新していきますのでこれからもよろしくお願いします! (2023年1月25日 9時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
樑(プロフ) - こんなにどっぷりハマったのは初めてです!更新楽しみにしています! (2023年1月24日 14時) (レス) @page32 id: 50d680b84b (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - なのこ5546さん» コメントありがとうございます!こちらこそこんな長い話を呼んでくださりありがとうございます!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします (2023年1月23日 21時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 他にはない設定でとても面白かったです!!一気に読んじゃいました^^更新は大変だと思いますが頑張って下さい、応援しています! (2023年1月23日 11時) (レス) @page23 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ありがとうございます (2023年1月20日 18時) (レス) id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アネモネ | 作成日時:2023年1月12日 6時