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Aはぐっと眉間にしわを寄せて、検知不可能拡大魔法の掛かっているポーチをジェームズに手渡した。その中から呼び寄せ呪文で細長い瓶に入ったベラトリックスの髪の毛を取り出し、ジェームズはポケットにしまった。
「それじゃあ分霊箱が集まり次第、また集まって破壊方法を考えよう。あ、バジリスクの牙ももらっていくよ」
そう言ってジェームズは牙と、集まっていた分霊箱もポーチから取り出した。そしてそれらに魔法をかけて紙にした。私がさっきプレゼントした手帳には、全員が共有できるページも用意してあった。ジェームズは紙にしたそれらをそのページに貼りつけた。
「この手帳が盗まれると厄介だ。僕ら以外にはただの手帳に見えるように細工しようか」
そう言って、ジェームズは全員の手帳に魔法をかけていく。その魔法は忍びの地図と同じ原理で、手帳の表紙に自分の名前を署名すれば見ることができるようにした。当然、本人の筆記でなければ開かない。
「これでいいね。じゃあ最後にもう一つ。実はダンブルドアから“不死鳥の騎士団”結成の話を聞いているんだ」
“不死鳥の騎士団”。ジェームズ曰く、魔法省にも闇の陣営にも属しない第3勢力で、闇の陣営に対抗するために組織するのだという。すでに魔法省の中には闇の陣営のスパイが居ると踏んだダンブルドアが結成するのだという。その組織の創設メンバーとして俺たちが招待されているのだという
「Aと僕は闇払いとして魔法省勤めになるし、シリウスは純血の王になる。リリーは魔法薬学に精通しているし、リーマスも人狼。ピーターなんて、諜報活動にはもってこいだ。結構良い駒揃いだよね」
思い出せば、俺たちはそれぞれの秘密をちゃんと共有することができていなかったのだといまさら気が付く。ジェームズとピーターはリーマスの人狼化をAとリリーが知っていることを知らない。2人はAが吸血鬼であることも知らないのだ。リーマスはリリーと俺が吸血鬼のことを知らないと思っているし、リリーは俺たちアニメ―ガスのことを知らない。
「…ちゃんと情報共有をしよう。A」
「……全部言っていいよ」
Aに許可を取れば、Aはあきらめたようにそう言った。俺はみんなに、それぞれの秘密を話した。こうしてアニメ―ガスも、人狼も、吸血鬼も、全員に共有された。リリーは俺たちの奇妙なあだ名に納得したようだった。
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アネモネ(プロフ) - 樑さん» コメントありがとうございます!大変恐縮です!できるだけ高頻度で更新していきますのでこれからもよろしくお願いします! (2023年1月25日 9時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
樑(プロフ) - こんなにどっぷりハマったのは初めてです!更新楽しみにしています! (2023年1月24日 14時) (レス) @page32 id: 50d680b84b (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - なのこ5546さん» コメントありがとうございます!こちらこそこんな長い話を呼んでくださりありがとうございます!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします (2023年1月23日 21時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 他にはない設定でとても面白かったです!!一気に読んじゃいました^^更新は大変だと思いますが頑張って下さい、応援しています! (2023年1月23日 11時) (レス) @page23 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ありがとうございます (2023年1月20日 18時) (レス) id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アネモネ | 作成日時:2023年1月12日 6時