百十三話 ページ17
〜ＮＯ〜
「……帳？そういやそんなことを言ってたような……。」
花垣がぽつりと言った時、五条と夏油は全てを悟ったように目を見合せた。
発散した血痕が途中で摩訶不思議に途切れているのを発見した夏油は、Aらしいな、と苦そうに微笑んだ。
「君たち、Aの知り合いだろ？」
うなづいたマイキーらに夏油は血痕を指さして言った。
「多分、Aを奇襲した男は、君たちは指一本触れられなかっただろう。」
「……え、なんで分かるんですか！？」
「”帳”っていうのは結界術の一種で、中に入れる者と入れない者を区別することが出来る。
Aは君たちにまで被害が及ぶのを見越して、自分とその男以外が入れない帳を下ろしたんだろう。」
「……あ。」
”絶対私に近づかないで！”
あの時、Aが怒鳴ったのは帳の存在が甚爾にバレることを恐れたからだろう。
俺は結局、何もできなかった……。花垣が唇を噛んだ時、トントン、と誰かに肩を叩かれた。
「……タケミっち。稀咲と半間が今の騒動の間に逃げた。Aのことはこっちに任せて、お前は追え。」
「でも、Aちゃんが……。」
「Aだってあんな未来望んでねぇよ。…変えるんだろ、急げ！」
逃亡する姿を目撃していたらしいドラケンにそう言われ、花垣は後ろ髪を引かれる思いがありながらも、稀咲たちを追った。
「Aは優しいからね。」
「優しすぎんだろオカシイわ。天使じゃねぇか。」
「……悟、恥晒しはやめてくれ。」
一見先程よりも冷静さを取り戻したように見える二人だったが、心の中では酷く狼狽えていた。
Aがやられるなんて、一体何があったのか。
誰がやったのか。
そして、なぜAは帳を張り続けるダブルタスクをしてまで庇ったのか。
「……A……。」
それまで始終無言だったイザナがやっとの思いで彼女の名をこぼした。
「……大将、Aは……。」
「……Aは大丈夫っすよ。」
そばにいた四天王のうち、灰谷兄弟がイザナの肩に手を置いて窘める。
「A……。」
「Aちゃん、大丈夫かな……。」
三ツ谷の車椅子を押しながら、八戒もそう言って目線を落とした。
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カオスぅ〜 - wwwカオスこえてコスモは本当にウケるwwwクロスオーバーだけどちゃんと話し繋がってて凄かったです！ (1月9日 18時) (
レス) @page41 id: e51a54572c (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - 胡蝶 恵@副垢さん» コメントありがとうございます！短編集作りましたので、お暇があれば見てみてくださいね！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年1月12日 6時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - いゆさん» コメントありがとうございます！短編集作ったので見てみてください！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年1月12日 6時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます！ですよね、食べたいですよね！！三つ編み！！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年1月12日 6時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - uratanuki1010さん» コメントありがとうございます！短編集作ったので見てみてください！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年1月12日 6時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャンパスロング | 作成日時：2022年1月4日 15時
