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「侑斗お願い、止まって！」
Aが彼に懇願するが、侑斗が動きを鈍くする気配は見せなかった。
＿＿＿＿＿このままでは、甚爾どころかみんなまでも殺してしまう……！
Aは心臓を踏みつけられたように苦しそうに顔をゆがめ、彼女の制止も効かずに乱暴を働く侑斗をぎょろ、と大きな瞳で追った。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。まさか、こんなことになるなんて。
まるで肺が胸骨にぴたりと張り付いたように息苦しい。
ジジ……と耳鳴りのような電子音が聞こえて、帳が破壊されはじめた。
＿＿＿使いたくなかったし、使う気はなかった。
でも、今私がやらなければ、誰が侑斗を止められるの？
Aは血塗れた両手を複雑に組み合わせ、小さく息を吸う。
「＿＿＿領域、展開。」
その瞬間、ぶわぁっ、と今までの記憶に当てはまるものがないほどの甘い蜜の香りがあたりに広がり、ふっ、と意思が消えた。
次に目が覚めた時、花垣らの目に映ったのは、糸が切れたように力なく座り込むAと、その目の前で命尽きた甚爾の姿だった。
「Aちゃ……！」
「……花垣くん。」
肩で息をした彼女の、その整った可愛らしい顔に生気はない。
至る所に隠れるように退散していた彼らが、段々とAの元へ集まってきた。
急いで救急車を呼ぼうとする誰かの声を遮って突如聞こえてきた複数人の男女の声がAの名を呼ぶ。
それを聞いたAは、張り詰めた顔を安心したように緩め、ゆっくりと瞼を下ろした。
＿＿＿＿貴方たちを、守れて良かった。
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シュークリーム - 短編集も面白かったです！！できればもうちょっと梵天の蘭と竜胆の青春ラブコメみたいなのを書いてもらえたら良いなと思います。更新頑張って下さい！！ (1月9日 18時) (
レス) @page32 id: e51a54572c (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - ルンルンさん» 返信遅れて申し訳ありません！リクエストありがとうございます！ (2022年3月31日 17時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン - すごく面白いです！三天戦争時空のお話を読みたいです。もしよければお願いします！ (2022年2月23日 12時) (レス) id: dbe49f8aff (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - あじつけのりさん» コメントありがとうございます！リクエスト了解しました！ (2022年1月16日 19時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
あじつけのり - いつも面白い作品ありがとうございます！！梵天varココさんとのお話が見てみたいです。。。！！ もしよければお願いします！！ (2022年1月16日 17時) (レス) id: 70f96a353f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャンパスロング | 作成日時：2022年1月11日 22時
