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「おぉ…久々かも。」
「あぁ、そういえば彗華さんは警察学校を卒業されてるんでしたよね。」
補助監督…伊地知の車から降り、警視庁の建物を見上げたAは眩しそうに目を細めた。
「うん、生活安全課の警察官になりたかったの。」
「そうなんですか?生活安全課は忙しいと聞きますが…。」
「ちょっと、思い入れがあってね。」
ぱたん、と黒塗りのドアを閉めて、伊地知に軽く礼を言うと、彼は会釈をして再び車に乗り込んだ。
黒いフレームに囲まれた、ガラスの看板をちらりと見る。
…ここに来るのは、何年ぶりだろうか。
Aの脳内に、辛くも楽しい時を共にした、何年も前の同期たちの顔がほんわりと浮かんだ。
元気かなぁ、なんて余計なことを考えながら、コツコツと黒いショートブーツの音を鳴らし、エレベーターに向かって歩く。
「えっと、何階だっけ。」
Aはぽちりとボタンを押して、動き出したエレベーターによりかかった。
チーン、とベルの音が到着を知らせ、エレベーターのドアが開く。
彼女はいやいやいいながら、今後提携する捜査一課のオフィスを探し、これまた面倒くさそうにしながら扉を叩いた。
「どうぞ。」
中から野太い男の声が聞こえ、Aは断りを入れてから、がちゃりとノブを回して足を踏み入れた。
「えーっと…あなたが呪術高等専門学校の提携管理局の方ですかね?」
鼻の下にある特徴的な髭と安心感のある体つきの男…目暮がAに確認すると、彼女はこっくりとうなづいた。
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スコッチ大好き - 更新待ってます。続きが気になります (2月12日 16時) (レス) id: b5263111cf (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - しつこいですが更新待ってます〜頑張ってください! (2022年10月29日 12時) (レス) @page16 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - こんばんは!!更新待ってます!!応援してます (2022年10月16日 20時) (レス) @page16 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャンパスロング | 作成日時:2022年9月23日 14時