異端の天才攻略記【イデア・シュラウド】

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ｲﾃﾞ「その…い、いつもより露出度が高いような気がして……」

『え、？』



思わず間抜けな声が出た

露出って…と自分の服装を見るとあまり履かないショーパンを今日は履いている。もしかして、これが原因？
イデアとゲームなんかをする時は基本寝落ちするので冷えないように短いものは履かない
制服も浮かないように黒タイツだ



ｲﾃﾞ「ほら！ほら！引いてるじゃん…！だから言いたくなかったんだよ…」

『引いてないから！ちょっとビックリしただけで』



本当にビックリしただけ
隣には 体育座りをして今にも消えそうなくらい
どんよりしているイデア

思い返してみると可愛く見えてきて
笑わずにはいられなかった



ｲﾃﾞ「…なんで笑うの」

『可愛いこと考えてくれてるんだな、って』

ｲﾃﾞ「は？可愛いこと？」



急にムスッとする
なにか地雷を踏んでしまっただろうか



ｲﾃﾞ「僕は心配も兼ねて言ってるんだけど」

『心配？なんで？』



そう言うと深いため息をつかれ、
体ごと彼の方を向かされる



ｲﾃﾞ「あのさ、君は女の子でしょ
学園内では殆ど周りは男……まだ分からない？」



……なるほど



ｲﾃﾞ「さっき談話室行こうとしたけど、ここは寮だからって気抜いてると危ない目に合うよ？」

『でも、うちの寮はそんなことする人いないよ』

ｲﾃﾞ「いるかもしれないでしょ！男はみんな狼って言うくらいなんだからさ！！」

『ご、ごめん…』



思ったよりも怒られてしょげてしまう

でもそれくらい心配してくれてるのかな、と
ポジティブ思考を働かせる



『じゃあこの格好はやめるね』

ｲﾃﾞ「えっ…」

『えっ？』



怒っていた時とは反対に下がる眉



『イデアがよく思わないなら着ないし、
周りにも影響あるんだったら尚更かなって』

ｲﾃﾞ「そ、そうじゃなくて…」



いつもよりも小さい声でもごもご口を動かしている
目は泳いでるし、なんと言うか必死だ



ｲﾃﾞ「その…ぼ、僕の前だけで…なら…なんて」



控えめに我儘で少し強引

チラ、とこちらの顔色を伺いながら紡がれた言葉に彼らしいな、と思う



『ふふ、分かった』



そう返すとホッという効果音が付きそうなほど
柔らかく、安堵の表情に変わった



『にしても、やっぱりイデアもこういう格好の方が好きなんだ』

ｲﾃﾞ「まあ…仮にも男子高校生ですし」

『あれ？珍しく素直』

ｲﾃﾞ「からかわないでよ」



拗ねたのかそっぽを向いた

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