OVER.17 ページ17
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及川さんは何を思ったのか
私の手を掴んでグイッと自分の方へ
私の身体を引っ張った
勿論私は男の力に敵うはずもなく
スッポリと及川さんの腕の中に。
「何のつもりだ、及川」
「こっちの台詞だよ、牛島ちゃん。Aちゃんは最初に俺が狙ってたんだよ？お前には渡さない」
「年月で言うのなら 俺の方が昔からだ」
お前ら本当に何の争いだよ
くだらなすぎて私は帰りたいよ
ああ、やっぱり月島や国見を送るべきだったでしょ
何で私がこんな目に
「ほら、行くよ。Aちゃん」
グイグイと手を引っ張られて
引きずられるような形で
私は及川さんに無理矢理に手を引かれた
「ごめんね、本当は嘘。君の事は狙ってないし、正直その実力には目を掛けているけど 興味はない」
「好かれている自信は無かったので大丈夫です。それに私も貴方は信頼されている教育係程度の存在なので」
「だよね、知ってた」
及川さんは握っていた私の手を離して
公安の休憩所に座った
私はAランチ残してしまったなあ、なんて
至極どうでも良い事且つ関係ない事を考えていた
「本当はOVERの隊長って、俺じゃなかったんだって。そんなの言わなくても良いし！みたいなね！！」
「及川さんってSITの隊長だったんですよね。それなら貴方じゃないのなら牛島さんですか」
「流石、Aちゃん。大当たり。それなのに、浮かれてた俺が恥ずかしくなっちゃうよねえ」
ふらふらっと足を揺らして
及川さんはすぐに表情を消した
さっき及川さんと出会って直ぐに
この人は牛島さんが嫌いだ、と
いう事は直ぐに分かった
「まあ、嫌ですよね。そういうの」
「なになに？そういう経験でもあるの？」
「さあ、どうでしょう」
及川さんは優秀でプライドが高い
それは周知が知る事実だが
そのプライドは普段はあまり無く
現場でのみ 見え隠れしている
「及川さんって、この仕事、なんだかんだ誇りに思ってたりしますよね。私ソックリです」
「そりゃあね、天職でしょ。俺には」
其処までは明るかった顔が
次第に暗くなっていったのを
見逃す筈は無かった
気付いてしまったからこそ
何か声をかけるべきなのだろうが
私が この人に掛けてやる言葉は無い
「参っちゃうよね。現実は甘くは無いっていうか、上には上がいるというか…ね」
「だからじゃないですか？誰か知りませんが、及川さんに本当の隊長候補を教えた理由」
「あはは、どういう事？」
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小桃(プロフ) - アポロ12号。さん» ああぁぁプレッシャーになってたらゴメンなさい。受験勉強の合間に読ませていただいてます！気負わないで下さい！ (2015年11月23日 18時) (
レス) id: 625cc56c28 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - りりぃさん» あああああ、ありがとう！！ (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - むーぴょんさん» 能天気ズですね！！西谷と日向って、本当可愛い…緊張感とか飛ばしてくれそうだから、凄い… (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 蛇王@マルチSさん» ありがとうございます！！ (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 小桃さん» 完結出来るよう頑張っていますが、続編に行く前に出来るのか。という謎の不安… (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アポロ12号。
| 作成日時：2015年11月1日 22時
