桐絵と玲 ページ26
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「玲、お願い」
「……どうしたの？桐絵ちゃん」
なんてトボけた顔をするけれど、玲は何と無く解っていた。学校では仲がいいとは言え態々病院に、そんなに真剣な顔をして来られたらわからないわけがなかった。
とは言え、ランク前日に態々来るとは思わなかった。
「お願い。もうーー…」
「ーー……ダメ。私にはAしかいないから」
玲とAはお互いに共依存している。と自らの口で言い張れる位には依存しあっていたし、依存しあっている自覚もあった。
そして玲の中で如月Aという存在は大きかった
昔からずっと一緒にいた。
家族よりも一緒にいた時間は長いだろう。
「それにAは、自分の意思で私といるの」
「違うわ。お母さんの言葉に縛られているからよ」
「だとしても、部隊に入りたいって言ったのはA。それから勘違いしないで欲しい。Aを元に戻したのは桐絵ちゃん達じゃなくて私よ」
小南は面食らっていた。
学校で話す時の玲はニコニコしていて誰にでも平等に優しくて怒ったりなんてしない。少なくとも小南は玲な怒る姿を見たことは無かった。
だから、自分に嫌悪感を向ける玲に困惑した。
「Aはもう''如月隊じゃない''。那須隊なの」
ハッキリと突きつけられた現実に小南は拳を握りしめて唇を噛み締めた。そして玲の立場になって考える。もし、好きな人を昔のチームメイトだからって引き抜かれたら？
考えるだけで胃が痛くなる。
悔しい。Aが那須隊だという事実が。堪らなく。
「桐絵ちゃん達だって今充分Aと楽しそうに関わっているのに、何がそんなにダメなの？いつでも会える。いつでも話せるのに」
「それは！！」
「私は会えないし、話せなかったわ。だからボーダーに入ったの」
目に涙を溜めている玲に小南は言葉を失う。
会えないし、話せなかった？だからボーダーに入った？そして浮かび上がる一つの答え。
「……玲は、如月隊が原因だって言いたいの？」
「ねえ桐絵ちゃん、お願い。もう私を、1人にしようとするのはやめて、」
「そんな、つもりじゃ……」
「桐絵ちゃん達は、また私からAを奪うの？」
頬を伝ってシーツに落ちた涙に小南は目の前が真っ暗になった。そして思った。玲がAに依存するのは自分達のせいなのではないか、と。
それならAの呪いもーー……
「なんで、そんな事言うのよ……、」
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天霧 - とても良かったです。小南と付き合えて良かったです。推しの一人なので嬉しいです。 (2021年2月20日 3時) (
レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 最高でした (2019年3月7日 20時) (レス) id: af3085a075 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーの出水か三輪の姉か妹作品で銀魂かKか転生したらスライムだった件とコラボかトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも凄く応援します。 (2017年10月31日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 春夏秋冬-ﾋﾄﾄｾ-さん» ありがとうございます！！( ；∀；)すんごい嬉しいです、、、黒バスの方は更新が遅れる時もあるかもしれませんが完結させる為に頑張ります！！！ (2017年3月27日 12時) (レス) id: f785069a8a (このIDを非表示/違反報告)
春夏秋冬-ﾋﾄﾄｾ-(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^^*) お話が面白くていつも楽しみながら読ませて頂きました！黒バスのほうも興味があるので、是非とも読ませて頂きますね(笑) アポロさんのファンとして、最後までお付き合いさせて頂きます(*^^*) (2017年3月27日 11時) (レス) id: 456f6d648e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アポロ12号。
| 作成日時：2017年3月12日 12時
