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Android.13 ページ13

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「そこまで解っていたのですね」

「当たり前だ、少ない期間とはいえ一緒に居たんだからな何もわからない、という結果ではお前を返せないさ」




Androidはホログラム映像を
切ったりはせず、そのままの状態で

暫く黙り込んでいた




「Android」




先に沈黙を破ったのは俺


っというか好きで沈黙していた訳ではない
何か喋ると予想して黙っていただけだが

一向に喋る様子はないし俺も未だ聞きたい事がある




「……あの女…神代Aは何者だ。何故お前は彼女の姿をしているんだ」

「神代Aは自分の意思で、このAndroidのモデルに志願したのです。何故だかは解りませんが」

「何かしら思うところがあったのか、例えば将来的に黒子と結婚をする、とか」




自分でもかなり近い線だと思う


彼女は黒子を信頼していたし黒子も
仕事があるのに態々護衛を引き受けたのも

引っかかるしな




「それは征十郎様が未来で確認すべき内容なのでは無いかと思いますよ。私は」

「未来、か」

「このAndroidの目的は、征十郎様の目的は元々あなたの負担を減らす為だったのだと思います」




Androidは俺にいう

このパラレルワールドの中で
未来の俺はAndroidに数は4だと決めていた、と。




「…俺も俺で将来的に過去の自分を助けなくてはならない、という事か」

「はい。しかも、皆さんの死んだ日付全てを今私から聞き出し、それを暗記してしまわなくてはなりません」

「…教えてくれ」




Androidは画面を切り替える

以前出してくれた、未来図てきな年表の様なものだ
それの座標やらをノートに書き取り終えた俺は
漸くハッとした




「……気になっていたんだが、Android、15分以上本来とは違う次元にいたらどうなるんだ」

「身体がその空間を拒絶し始め、細胞が1つ1つ破壊を繰り返し始める、と聞きましたが」

「…何故お前は砕けない」




考えてみれば可笑しい


これだけの時間旅行をしていて
Androidが帰る時間帯はここじゃない

ソレは負荷がかかるはずだ




「まず、理由の1つとしては私が人間ではないという事です。血液も存在しなければ細胞も無い」

「人間で無くとも時間旅行なんて無茶苦茶な事をして負荷が無いとは考えにくいが」

「だから1つ目だと言ったのです。2つ目は空間の歪みを起こさせる機能が私の身体をコーティングしてくれているからです」




空間の歪みを起こさせる機能

その機能の一体どの辺が
あのAndroidをコーティングしている?




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アポロ12号。(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!!続き考えておきます!! (2015年8月21日 22時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - りりぃさん» ありがとう! (2015年8月21日 22時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
あい - なので評価だけしときました! (2015年8月21日 22時) (レス) id: a3a014dcd9 (このIDを非表示/違反報告)
あい - キリが良すぎて続きが気にならないよ…!?いや、すごい面白いんですけど、てか色々すごい!!!? (2015年8月21日 22時) (レス) id: a3a014dcd9 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ - すごく面白いです!!頑張ってください!!(何故か敬語( ˙-˙ )) (2015年8月18日 21時) (レス) id: 82453cc335 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アポロ12号。 | 作成日時:2015年7月26日 14時

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