【WT】きゅん･きゅん･まっくす【kryn】

Sunrise Sunset Moonlight Secret ページ18

朝夏の寝苦しい程の暑さで起きた。
時計を見るとあと少しで5時になるところだった。
じっとしていても汗が体を伝う。
クーラーを付ければいいのだが、風が当たって寒いからあまり付けたくない。
また寝たくても寝れないためベランダに出た。

そよ風は涼しくは無いが、今の私には涼しく感じる。
ぼーっと外の景色を眺めていると日の出だろうか、ビル群の間から太陽の光が注がれた。

『今日はいい事あるかなぁ…』


今日は仕事が早く終わった。

『やっぱ今日はいい事あったなぁ…！』

家に帰る途中、太陽は水平線へと沈んでいった。
最近は帰るのが8時とかそのぐらいだから最後に見たのは高校生ぐらい…？

今日はきりやんは会社の飲み会で来れないらしい。
どうせならワイテルズの動画でも見ようかな。きりやんに幾つかオススメされたのもあるし。

お風呂に入り、軽く夕飯を済ませパソコンを起動し、早速オススメされた動画を見る。他にもいろいろ見ていたら気づけば時間は10時前。

外をチラッと見ると夜空には寝るのが惜しくなるほどの綺麗な月。
その光に静かな町は照らされ幻想的な景色が目の前に広がる。

『もしもしきりやん？』

私は無意識にきりやんに電話をかけていた。

kr［どうしたのこんな時間に？なんかあった？］

『ううん。ちょっと話したくなっただけ』

本当はあなたの声が聞きたくてかけたなんて恥ずかしくて言えない。
この気持ちは今はまだ秘密にしていたい。

kr［じゃぁ眠くなるまで話そっか］

機械の中で響きを変えた声。
だがそれは紛れもなくきりやんの声。
話す度にドキドキするのは秘密

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