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亜「あれ?玲於?いないじゃん」
亜嵐くんは私に気づいているはずなのに
何も声をかけてこない。
早くなにか言わないとまた亜嵐くんが
みんなの輪の中に戻ってしまう……
「……あのっ!!」
亜「……な、なんですか?」
「…………お話いいですか?」
きっと今、私は顔が真っ赤だ。
それが分かるくらい顔が熱い。
亜嵐くんを……見れない。
亜「いい、よ」
頑張れ私。
玲於くんにあんなにも手伝ってもらったんだ。
やらなきゃダメ。
「私っ、今まで酷いことしてごめんなさい!」
亜「え?」
「急に怒って亜嵐くんのこと避けて
自分勝手過ぎますよね……
本当にごめんなさい……」
亜「……」
「あの時、色々あってモヤモヤしてて……
イライラもしてた、
亜嵐くんには関係ないなんて言ったけど
私っ……」
【亜嵐くんが好きです】
そう言おうとした時……
亜「ちょっと待って、とりあえずこの部屋でよ?」
「は、はい」
楽屋だったことを忘れて
感情的になってしまっていた。
部屋を出て廊下を進み休憩室に
2人で入った。
亜「……」
「……」
亜「あの時、Aちゃんに
亜嵐くんには関係ないって言われて
実は結構ショックだったんだよね
仲良しでなんでも話してくれてるのメンバーの仲で
【俺だ】
って勝手に思ってたからさ」
亜嵐くんの顔を見るといつもの亜嵐くんで
ニコニコ優しい雰囲気だった。
亜「俺、もさ、ずっと考えてた
どうしたらAちゃんとまた仲良くできるのか」
「……怒ってないんですか?酷いことしてたのに」
亜「怒るというか悲しかったよ
妹みたいなAちゃんから離れていっちゃった
からね」
“いもうと”
やっぱり私はそういうふうに見られてるんだと
思わされる。
彼女がいたとしても
私はそれでも、、、
・
・
想いを伝えたい。
・
「あの、亜嵐くん。
私……
・
・
亜嵐くんが好きです」
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作者名:この | 作成日時:2018年10月25日 0時