26 ページ26
亜嵐くんの淋しそうな目を
見て複雑な気持ちを抱きながら
輝馬とのご飯に来た。
輝「なんか、2人で話すの久しぶりだね」
「そうだね」
輝「元気してた?」
「うん、好きな事させてもらって
今はすっごい充実してる」
輝「そっか」
それからお互い話すことも無く
無言の時間が続いた。
こんな時にも私は亜嵐くんの
あの淋しそうな目を思い出してしまう。
ダメダメ。
輝「Aってさ、白濱さんの事好きなの?」
「え……?」
輝「いや、なんかめっちゃ仲良いなぁって
思っててさ」
「好きだけど、恋愛感情ではないかも」
すると輝馬は少しほっとしたような顔をした。
輝「ずっと付き合ってると思ってた」
「そんな風に見える?」
輝「見えるよ」
「えー、見えないよ、亜嵐くんなんて
私が釣り合わないし笑」
輝「白濱さんAとの距離近いし」
「そう?」
輝「近いよ」
輝馬、なんでこんなこと言うんだろう。
輝「ほんと、その鈍感なところ変わってないな」
「鈍感じゃないですー!」
輝「じゃあさ、俺の気持ち気づいてんの?」
「え?」
輝「俺は中学の卒業式の時、告白してから
ずっとAだけが好きだった」
「……」
輝「今すぐにとは言わない。
だけど、俺のこと意識して欲しい」
「……うん……」
自分のことを“好き”と言ってくれたら
嬉しいはずなのに
私の頭の中は【亜嵐くん】
あなたでいっぱいでした。
318人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:この | 作成日時:2018年10月25日 0時