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鬼の居ぬ間に? ページ21

しるこ「Aさんってさ……。」

Aが友だちに会ってくる、とお洒落に着替えて出かけて行った日の午後のことだった。しるこが唐突に言った。

かるてと「ん?」

その場にいたのはかるてっと、じらいちゃん、ミントスの三人だ。

しるこ「Aさんって、俺たちに対して控えめじゃない?やっぱり遠慮とかしてるのかな。」

じらい「あー……。そりゃ、しちゃうんじゃない?」


じらいちゃんは珈琲をかき混ぜた。黒い液体がミルクと混ざり合い渦を描く。ミントスはこの話題にさほど興味がないようで電子書籍に目を落とし、ブラックコーヒーを口に運んだ。

じらい「最近まで他人だったわけだし、一人だけ女の子だし。」

かるてと「確かに、受け身って感じはしますよね。俺たちが何か提案して、それを肯定っていうか眺めてる感じで。」

じらい「今んとこ拒否されたのTwitterだけだしね。」

しるこ「そうなんだよね。俺的にはもうちょっと仲よくしたいんだよな〜、Aさんずっと気を遣っててなんか疲れちゃいそうだし。」

気楽にいてほしいっていうかさ?としるこがあつ森を起動しながら言った。


しるこ「居心地悪くないかなぁ。」

ミントス「単純に彼女の性格だと思いますけどね、俺は。人と接するのあんまり得意じゃないんじゃないですか?」

ミントスの呟きに一同が納得する。

かるてと「そういやAさん、ギルド系の交流が必須のゲームはやらないって言ってましたよ。ゲームでまで誰かと繋がりたくないって。」

しるこ「それいつ?」

かるてと「あ、先週です。花江さんが泊まった日の俺が寝落ちてた時。」

しるこ「へぇ、そうだったんだ。」

じらい「無理に俺たちが『気を遣わないで!』って言うよりどっちかって言ったら俺たちが積極的にいったほうがいいのかな?」

かるてと「でも急に距離詰められたら嫌なんじゃない?分かんないけどさ。」

じらい「あ〜……確かに。」

うーん、と唸っていると、ドアのロックが外れる音がし、ガチャリとドアが開いた。

ぎぃっとリビングのドアを開けたのはAとはこたろーだった。

「ただいまです〜。」

はこたろ「ただいま帰りましたー。」

しるこ「あれ、二人とも一緒だったの?」

「はい、皆さんにお土産選ぶの手伝ってもらって、はこたろーさんとショッピングしてきちゃいました。」

はこたろ「偶然会ったんだよね。」


満足げにAが手にしているのは自然保護、動物愛護で有名な海外コスメブランドの紙袋だった。

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みき - 何回も読んでます、素敵な小説ありがとうございます!これからも頑張ってくださいね、応援してます。 (2022年8月21日 17時) (レス) id: 17c35a2d90 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ましゅまろさん» わわっ無知晒してましたありがとうございます!直ちに修正いたしました!本当にありがとうございます!! (2022年4月2日 19時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 『お庭で』のお話で『沈丁花』という言葉が出てきたんですけどふりがなは『ちんちょうげ』です。細かくてすみません。! (2022年4月2日 15時) (レス) @page18 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ねぎしさん» ねぎしさん、コメントありがとうございます!なんと……!それは光栄です!ぜひ一緒に応援していきましょう! (2021年10月20日 17時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ねぎし - あっ、私も雷平気ですが花火は無理っていう…夢主ちゃんと同じですね、運命かn(((面白かったです!私実はまめこさんの小説見てからBin TRollさんの動画見始めたんです!!つまり、Bin TRollさんの動画見始めたきっかけはまめこさんだったんですよ!(話のオチは…) (2021年10月17日 15時) (レス) @page37 id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめこ | 作成日時:2020年7月12日 12時

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