すべてが欲しい、選べない。 (ページ11)

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10 Kiside ページ11

＿＿＿俺が何歳のときの記憶だろうか。

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Ki「たいくーん！はやくあそぼうよー！！」

？「うん、いいよー！！」

Ki「んふふふ♡たいくんがいたら、まいにちたのしいなぁ！！」

？「ぼくも、ひろくんがいたらたのしいよ！！」

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この、記憶を消すことは出来ない。

ましてや、この後の記憶なんかもっとだ。

ごめんなさい。

俺 “ら” は1つ秘密を持っています。

『たいくん』、それは、俺にとって偉大な存在。

同学年に友達がいなかった俺と遊んでくれた。

そして、初めて、重ねた存在…

アイツは中1だったはずだ。

本気だったんだ。

俺のこと、愛してたんだ。

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Ki「んぁぁｯｯ …！！たいｯｯ！！」

？「痛くないｯ …？もっと、啼いてｯ …！」

Ki「本当、やば、いｯ！！！//」

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アイツも俺もすぐ気づいた。

高校で、たまたま再会したことに。

ごめんなさい、俺、やっぱり、1人しか選べないのなら……