おさななじみ兼こいびと。【中村悠一】

あさごはん。 ページ7

『姫抱っこできたんだね』
中「お前は俺をなんだと思ってるんだ」
『え？大好きな恋人兼幼馴染み様』

中「…………」
『あっ照れた』

ツンデレモンスターが照れたぞ。まあでも私の前ではわりと普通なんだけど。


中「……本当に大丈夫か？やっぱりなんか外で買うぞ？」

普通じゃなくて過保護だった。

『だーかーらー、いいってば』

中「……じゃあ、俺がなんか作るとか」
『キッチン荷物置きにしてたやつがなにをぬかすか』

中「…………」




『あーー！わかったよも〜……じゃあ手伝って！それでいい？』

中「………おう」


よし。過保護を納得させたぞ。
というか私もう35だよ？んな過保護にならんでも…

『……とりあえず食パン焼くかなぁ。悠一くん、食パントースターにいれて、わたし目玉焼き作ってベーコン焼くから』

中「わかった」

半熟でいいだろうか。いいよねよしそうしよう。で調味料はすきなものかけるってことで。


あとインスタントのスープとかあればいいだろうか。なんとかなる？なるよね！大丈夫だろう！きっと！




同時にいただきます、と言って食べ始める。

『そういえば仕事何時からなの？』

中「仕事？確か1時半から」

『んじゃ間に合いそうだね、良かった』


たわいもない会話をしながら朝食を完食して片付け……ようとしたのだが、悠一くんが「これくらいはやる」とのことで片付けはしてくれるらしい。ありがたい。


皿洗いしてる悠一を眺めつつ、今日は何しようかなと考える。

ゲーム…何かやってないのあったかな。私何故かRPGできないからな…ドラクエとかFFとか横で見てるだけだったし。
いやでも、挑戦するのもありかもしれないな。
ペルソナ5アニメ始まるしやってみようかな、隣で見てたけど。ストーリーすごい良かったよねアレ、伏線回収して話が全部繋がったときぞわぁって鳥肌たったよね。よーしじゃあペルソナ5やるかぁ！って考えてたら悠一は皿洗い終えたらしく仕事に行く準備をし始めていた。


『今日はどれくらいに帰ってくる？』

中「……んー、わからん。けど早めに帰れるよう努力するよ」

『りょーかい！じゃあご飯作って待ってるよ』

今日ごはんなにしよう。また考えなきゃならんなぁ。



中「んじゃあ、行ってくる」

『はい、いってらっしゃい。気を付けて』

中「おー………あ、」
『ん？ン、』

中「……今度こそ行ってくる」
『……え、』

バタン、とドアが閉まる。









耳赤かったぞ貴様！！！！！

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