おさななじみ兼こいびと。【中村悠一】

おはよう。 ページ6

『ん、……朝か、』

むくりと起き上がろうとすると腰に鈍痛が走りぼふっとベッドに倒れこんだ。

『……あ〜…そうか』
したんだっけ。昨日。悠一と。久しぶりに。

めっちゃ腰痛い。たまってるってのは嘘じゃなかったんだなぁ………

隣を見ると気持ち良さそうに寝ている私の恋人。くそうかわいい。

『ゆーいちくーーんおーきてー』

ゆさゆさと揺すってみるが起きる気配がない。やっぱ疲れてんじゃないか……

スマホをつけて時間を確認すると10時過ぎで。
悠一はたしか仕事午後からだよね？まあもう少し寝かせてやろう。うむ。


『…………とりあえず、服着よう……』

服、その辺に脱ぎ散らかしてあるんだよなあ。一番近くにあるの悠一のシャツだし。
……あっそうだ、この機会に彼シャツなるものしてみるか。ちょっとやってみたかったしな……

もそもそとベッドから出て服を取りに行ってその場で着てみる。

『おぉ……わりと大きい……』

悠一とは身長15cm差だけど結構大きいんだな…
腰が痛いのでズルズルと四つん這いで移動しながら服を回収して着ていると

中「………ん"ん………」

とうなり声が聞こえた。

『……おぉ、起きた？』

中「……おー……、はよ……起き、た」

『おはよう。私は腰が痛いよ』

中「あー……ごめん、我慢できなかった」

『拒否ってたのは私だし別にいいけどさ……』

またベッドの方に四つん這いで寄っていくとN村氏、何かに気づいたご様子。

中「……あれ、それ俺の」

『お、気づいた？彼シャツってやつ。ちょっとしてみたかったんだよね』

中「……良い」

『良かったでーす。そろそろベッドからでて準備してね、間に合わなくなるよ』

中「え、今何時だ」

『そろそろ10時半じゃないかな。…あそうだ、キッチンまで私のこと運んでよ、ご飯作るから』

中「腰痛いんだろ、なんか買って食べるから良いよ」

『絶ｯｯ対栄養気にしないで食べるでしょ。駄目です』

べしっと悠一の頭を叩く。あっ寝癖跳ねてるかわいい。

『はーい運んで運んで〜…あ、服着てよ？』

中「……忘れてた」

『ばっか忘れないでよ変態め……』

のそのそと着替え始めるのを床に座ったまま眺める。
………いやぁ、悠一って寝起きでもかっこいいなぁ…普段も好きなんだけどね、寝起きだとなんかぼんやりして気だるげというか、なんだろう。かっこいい。

どうやら私が見とれてる間に着替え終わったらしく、こっちに近づいてきて私を抱えた。

あさごはん。→←嫌じゃないですよ。

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