おさななじみ兼こいびと。【中村悠一】

プチドッキリ。 ページ14

『すみません、ラジオのお便りだと思われるものが書類に混ざっていたので届けに来たのですが……』

「ええっ本当ですか!?そうか、だから無かったのか……申し訳ないのですが、渡しにいって頂いてもよろしいですか……？」

『はい、構いませんよ。……どうやって渡しても許していただけます……？』

「……え？酷いことやらかしたりしなければ大丈夫ですよ……？」

『わかりました、ありがとうございます。……酷いこと、ではないと思うので大丈夫です。プチドッキリしてきます』

「プチドッキリ……？」

不思議そうな顔をしていたがにっこりと微笑んで部屋出てきました。

さて、収録してる方の部屋に行くぞ……と、その前に少し準備を……喉の調子整えて、と。よし、出陣だー！

コンコンコン、とまたノックをし、中からどうぞーと聞こえてきたので開ける。よっしゃいくぞ〜！


中に入ると目を丸くしている磁石と不思議そうなマフィア梶田がいる。なにしに来たのかわかってないんだな……フフ……

すぅ、と息を吸い込み、
『……御狐神くん、君に届け物だ！(声真似)』

中「……!?えっ、凛々蝶様!?何故ここに!?」

杉「これはこれは元許嫁殿じゃないかぁ！私に会いに来たのか？」

『何を馬鹿な事を言っている！僕は御狐神くんに届け物があったからｯﾌﾌｯごめんなさい杉さん笑っちゃった』

梶「えっ………(困惑)」

中「Aお前、なんでここにいるんだよ……しかもいきなりだったからびっくりしたぞ」

『え、先程言った通り届け物ですとも。はい、御便りでーす。にしてもプチドッキリ大成功だったな……』

杉「あ、届け物って本当だったのか……にしてもいきなり日高ボイスが聞こえてきてびっくりしたぞ。なんで凛々蝶を選んだんだ？」

『ああ……私が声真似できるということを大前提にして、中村悠一と杉田智和に関わりのある人物を考えたら最初に思い浮かんだからだね』


梶「えっ、ちょ、ちょっとまって貰えますか!?」

中「どうしたんだよ梶田」

杉「そうだぞ、どうした梶田」

梶「いや、どうしたじゃなくてですね!?そもそもどなたなんですか？随分と仲良さそうですけど」

杉「A、自己紹介してやれ」

『あ、うん。初めまして、佐藤Aです。Twitterフォローしてます。』

梶「えあっ、ありがとうございます！って、そうじゃなくて!関係性は？」


杉「中村からの紹介で知り合ったゲーム友達」

中「……一緒に風呂に入った仲？」






梶「はぁ!?」

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