花巻くんは幼馴染が好きすぎる (ページ22)

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しつこさ22% ページ22

Aside

『性格、というよりはプレーがだね。
私の予想だとあの速攻、早くて1ヶ月で
ブロックに止められるよ』

国「どうしてそう思ったんですか？」

『あの速攻において主導権を握るべきなのは翔陽。
けど今、主導権を握っているのは影山くんでしょ？

影山くんがその主導権を手放すわけが無い。
あの子は“王様”。1年前よりも良くなってはいるけど
それでも根本的なところが変わってない。

今の烏野じゃあ勝てる試合も勝てないね』

及「Aちゃんがそう言うならそうなんだろうね。
Aちゃんの言うことって良く当たるし」

国「Aさん、あんな短時間の中でよくそんな事まで考えられますね」

『そう？見てればわかると思うけど。烏野の1年生は
みんな“面白い”ね！色々教えてあげたくなる』

溝「ダメだからな」

『わかってるよ？でも、私はああいう子たちに
アドバイスするのが好きだし楽しいの(笑)』

私にアドバイスさせんのそんなにいや？(笑)

溝「……」

『翔陽たちはまだまだ伸びる。インターハイ予選まで
どれだけ力をつけてくるかは分からないし、多分、
それまでにあの速攻も磨いてくるよ』

岩「あの速攻は脅威だ」

『そうだね』

金「そうだねって……」

『けど、解決策が無いわけじゃないし、現時点で
烏野より厄介な相手と戦った方が力にもなるよ』

金「は、はぁ……？」

『というわけで、
ゴールデンウィークは兵庫にいきまーす』

矢「ひ、兵庫ってまさか……」

うんうん、いい感じに驚いてるね

『高校バレー界最強ツインズ“宮兄弟”のいる
稲荷崎高校＋αでの合同合宿！』

花「＋α？」

松「他に誰が来んの？」

あー、そりゃ気になるよね

及「そもそもの話、主将の俺が知らなくてマネのAちゃんが知ってて、しかもAちゃんがそれを発表ってどうなの()」

『及川いつも大事なこと忘れんじゃん、
それに、両者の監督直々のお願いでもあるし』

松「Aって顔広いよね」

『人脈は宝だよ、大事にしなきゃ。
あ、そろそろ仕事の時間だ。先帰るわ』

国「頑張ってくださいね」

『ありがと。明日塩キャラメル持って来てあげる』

国「Aさん最高」

『もっと言え。

じゃーね、みんな』

みんなと別れ、撮影場所に急いだ