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一か月
長く感じる日数はあっという間に過ぎていき、もうホグワーツに向かう日にちになっていた
ミシャは怯えたように双子をみて、それでも少し寂しそうに玄関まで見送った
小さくなっていく家の姿を見ていると、何とも言えない寂しさを感じた。そんなAに、リウは少しだけ笑った
それはいつもの馬鹿にしたような笑いではなく、安心させるような、優しい笑みだった
「ホグワーツで過ごす日々が楽しみだって言ったのはAの方でしょ？」
「...そうだけど、あんな広い家に一人のミシャが可哀そうだなって思っただけ」
キングスクロス駅までにはまだまだ距離があった
運転手と双子、それから小さな猫しかいない車内では、双子の声がよく響いた。話している間も、心地の良い揺れが眠気を誘ってくる
リウが「着いたら起こす」と言うものだから、Aはすぐに眠りに落ちてしまった
何かと厳しく冷たいリウだったが、しもべ妖精のミシャよりも彼女のことを甘やかすのは、いつだってリウの方だった。本人に自覚なんてなかったけど
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「ふぁ...煙突飛行を使えばよかったかも。...ああ、そしたら荷物が持っていけないんだった」
「ま、そう思うのも仕方ないよ。Aは乗り物酔いが酷いからね。...僕は全くないけど」
重い荷物をカートに乗せて、9と3/4番線を目指す
ガヤガヤと賑やかな、人の多い様子にリウはペースを早めた
それはいつも通りのため、Aは慣れたようにリウの後ろをついていく
後ろ姿を見ていたAは、ふと男の子の言葉を思い出す
「ねぇ、リウって入りたい寮はあるの？」
「え、言わなかった？」
「聞いてないけど...」
「僕にピッタリの寮なんてひとつしかないだろ？」
その自信ありげな態度に、つい書店の彼を思い出した
大方レイブンクローだろう、だって片割れは誰よりも頭がいいのだから
「レイブンクローでしょう？」
「あたり。よくわかってるじゃん」
ふたりは雑談を交わしながら真っ直ぐ歩いていく
そのまま行けば壁にぶつかってしまうけど、お構い無しに突き進んだ
そして双子は壁にぶつかることなんてなく、まるで当たり前かのように壁へと消えていった
それはあまりに不自然な光景。
けれど、忙しなく駅を行き交う
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くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
