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「おーい、イッチ年生、イッチ年生はこっち」
汽車から降りると真っ先にハグリッドの声が耳に届いた
人混みにもまれて、少し吐き気がする。こんなに人が多いとは思っていなかった。はぐれる前にリウの腕を掴んだ
「ハグリッドが大きいおかげで、後ろでも見失うことは無さそう。...それより、絶対に吐かないでね、吐くのはいいけど袋の中に吐きなよ」
「間違ってもリウのローブに吐くなんてことはしないから安心して」
乗り物酔いをした後にはあまりに過酷な、狭く険しい道を進んでいく
リウもこういった整備されていない道が得意じゃない(そもそも人より体力がない)せいか「魔法があるのにこんな酷い道を通るわけ？」と不満を漏らしていた
その道はさほど長くはなくて、すぐに広い場所にでた
黒い湖が目の前に広がって、向こう岸の高い山には大きな城がそびえ立っている
あれがホグワーツ城。リウに何度も見せられたものだ
「ほら、手」
「ありがとう」
リウの手を取って、ゆっくりとボートに乗りこむ
見た目とは裏腹に頑丈のようで、軋むことも、大きく揺れることもなかった
あと二人乗り込むのを待っていると、二人男の子が乗り込んでくる
「やあ、一緒にいいか？」
「ええ、もちろん」
一緒に乗り込んできたのは、ドラコとゴイルだった
「...ん、知り合い？」
「書店で会ったじゃない。まさかリウが忘れるなんてことないでしょ？」
「ああ、憶えてるけど...そんな話さなかったでしょ」
「リウはね」
この前はさほど見えなかった片割れの顔がしっかり見えるからか、ドラコは2人を見比べるように交互に見た
2人は見れば見るほどにそっくりだ。男女の双子でここまで容姿が似ることはあまり無いのだと聞いているのだけど
そんなドラコに気づいたのか、Aは静かに笑った
「私たちそっくりでしょう？ほら、見分けなんてつかないくらい」
「.....君たちの親なら見分けがつくんだろうけどね」
ドラコの言葉に、一瞬だけ固まった
「＿＿＿＿どうだろう」
そう言った彼女の目は何を思っていたのか
ボートは先頭を追いかけるように動き出す
黒い湖は底を見せなかった。ゆらゆらと揺れる水面が、まるで自分を笑っているように思えた
××
あけましておめでとうございます
新年早々、災害や事故が多発していて不安ですね
どうか皆さんがご無事でありますように
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くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
