�� ページ11
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少女はよく笑う子だった
食べかすやソースやらがついた口元を優しく拭ってやるくらいには優しく、席を汚されても怒らない寛容さがあった(ドラコなら片付けさせていただろう)
そんな彼女は、片割れこと双子の兄弟 リウ の話をする時、より一層綺麗な笑みを浮かべる
出会って間もないけど、ドラコは彼女の笑顔が嫌いではなかった
「わたし、日本の文化が大好きなの。日本の食べ物も、服も...いつか日本に行ってみたいわ。本物をこの目で見てみたいの」
「ニホンねえ...だからさっき君が話してた猫はマッチャという名前なのかい？」
「うん。可愛いでしょう？靴下を履いてるかのような模様もお気に入りで」
「.........あんな感じか」
「え？」
ドラコが指差した方を見てみれば、扉の隙間から覗くようにこちらを見つめる猫の瞳
足元を見てみればグレーの靴下模様
「お散歩は終わり？リウが探しに行ってるのに」
マッチャは見慣れない三人を警戒するように、小さく一鳴きした
挨拶にも見えるそれは可愛らしく、クラッブは撫でようと手を伸ばす。
その手はお菓子のジャムでべとべとに汚れていて...
咄嗟にドラコが止めに入った
「おい、そんな汚い手で触ったら毛が汚れるだろ。それに、普通は触っていいか飼い主に聞くものだろうが」
「ううん...そうか、ごめんな猫」
「マッチャね。触るのは別にいいんだけど、手を洗ってからにしてね...長毛だから洗うのが大変なの」
×
ドラコ達がいなくなって、少し経ってもリウは帰ってこない
一体どこまで探しているのやら。そうこうしているうちに汽車の動きはもう止まってしまった。ローブを用意しておこうと荷物に手を伸ばした
けれど荷物の上にあったはずの、リウのローブがないことに気付く
さすがというべきだろうか。長引くことを考えてローブを持って行ったのだ
本当にしっかりしてる片割れだとAは感心した
「よかった、先に降りたかと思った」
「どこまで行ってたの？マッチャの方が先に帰ってきたんだけど」
「いや、ちょっと話してたんだ。ポッターもいたよ」
ポッターもいた、という割にはどこか不機嫌な様子に首を傾げる
「何かあったの？」
そう聞いても、リウは答えなかった
話すほどのことではないという事だろう。それなら別にいいかとAもこれ以上聞く事は無かった
「うわ汚い」
「汚したのは私じゃないわ」
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くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
