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蜂蜜色の綺麗な目をした子供が、自分の前を楽しそうに走る
置いて行かれぬように負けじと走るけど、その足は鉛のようで、思ったように進まない
不思議な感覚にこれは夢だと悟る。目の前の子供は不思議そうにこちらを見つめていた
その視線は どうして立ち止まるのか そう言いたげな目をしていた
進みたくても進めないのだ。どう走っても前に進む感覚がない。だってここは夢の中だ。
風景がぐにゃりと歪む
この場所にも、自分は酷く見覚えがあった
そして、目の前の見慣れた子供も、きっとよく知っている
この夢は何？
目の前の子供は、幼少期の自分にそっくりだった
はたまた、双子である片割れの幼少期の姿だろうか。それは自分でもわからない
見慣れた蜂蜜色がどろりと溶けだす
グロテスクな光景でも、不思議と怖さはなかった
あの子は自分なのだろうか。それとも、片割れだったのか
自分の手を恐る恐る見てみれば、溶けていないことに安堵した
よかった、自分はとけていない＿＿＿＿
歪んだ風景が、まるでパズルのピースのように崩れ落ちていく。自分はそれを見ていることしか出来ない
だれかが自分を呼んだ
恐らく片割れだろう、いつものように自分の名前を.........
××？
＿＿
不思議な夢を見ていたような気がする。でもどうしてか、夢の内容を思い出すことはできなかった
双子の二人と、屋敷しもべ妖精が一人しかいない屋敷は今日も静かで、無駄に広いせいか、より一層不気味さを演出していた
時計を見てみればまだ5の数字を指していて、溜息をつく
今から寝るにしても微妙な時間だ
「あれ、リウも早起きだ」
音もなく部屋を覗きこむもう一人の自分。....のようにそっくりな姿形をした、片割れ
起こさないようにと気を使って音を立てなかったのだろう、変わらぬ蜂蜜色の瞳を見て安堵した
「......不思議な夢を見たんだ」
「奇遇だね、私も夢を見た気がするんだけど...内容は思い出せない」
双子と言えど夢を共有しているわけではないが、揃いも揃って不思議な夢を見たらしい。奇妙な所はどちらも内容を思い出せない所だろうか
なんにせよ双子が揃っているならもうご飯を出してくれるだろう。しもべ妖精は二人揃わないと何かと動いてくれない
それは先代の言いつけらしいけど...もういないのだから破ったっていいのに
リウは心の中でひっそり悪態づいた
××
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くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
