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104,わしゃわしゃ ページ32

〜夢主 side〜


『こんなもんかなー』

書類の処理を終え、大きく伸びをする。

そんな時、手元のスマホがピロンと鳴った。


おそ松あの海岸に来て欲しい


『…あの海岸?』

そう言われて思い浮かぶのは、10年前におそ松が教えてくれたあの場所。

…今からなら夕焼けかな。


Aいいけど、どうしたの?

おそ松話したいことがある


AOK。今から向かうよ

そう返事をして部屋を出た。

おそ松着きそうになったら連絡して

そのメッセージに了解のスタンプを押す。

歩きか車かで少し迷ってから、歩いて海岸まで行くことにした。


・・・・・・・


『おー…』

海岸に着くと、相変わらず綺麗な景色が広がっていた。

でも夕日はもう沈みかけている。

もう一番星が輝き始める頃だろう。


というか、おそ松がいないんですけど?

人を呼び出しといて来てないとは何事だ!

電話で思いっきり怒鳴りつけてやろうと思い、ポケットに手を入れた時。

?「A!」

後ろから聞き慣れた声が聞こえた。

振り返ると、おそ松がこっちに駆けてくるのが見える。

おそ「A…なんでこんなとこに…」

『は?なんでもなにもお前が呼んだんだろーがよ』

さっきのやり取りを見せると、おそ松は大きく息を吐いた。

おそ「それ、俺じゃなくて…いや、俺だけど…」

『いや意味わかんないんだけど…』

おそ「あー…もうどうでもいいだろ…」

いいのかよ。

『んで?結局私に用はあるの?ないの?』

おそ「あるよ」

おそ松が私の目をまっすぐ見つめる。



おそ「…好きだ」



ほんの一瞬、時間が止まったような気がした。

おそ「出会った時からずっと、Aのことが好きだった」

顔に熱が集まっているのを感じる。

おそ松はおもむろにひざまづいた。

おそ「もしよければ俺と、結婚を前提に付き合ってくれませんか?」

真面目な口調。

顔も声もとても真剣。

いつもは滅多に見ることのない表情に胸が高鳴る。

真っ直ぐで一生懸命。


__ああ、そういう所好きだな。


そう思った。

おそ「…A?」

不安そうに名前を呼ばれる。

私はふっと笑って、低い位置にあるおそ松の頭をわしゃわしゃとかき回した。

おそ「わっ…えっなに!?」

『…好きだよ』

そう呟いておそ松と目の高さを合わせる。

おそ「…!」

『恋人として、よろしくね』

おそ松は目を見開いた後、嬉しそうににししと笑った。

105,満足出来ない→←103,prrrrr…ブツン



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夜風 樹(プロフ) - 結菜さん» コメントありがとうございます!いえいえこちらこそ!返信クソ遅くてすみません!シリーズすべてにコメントしてくださいましたよね!ありがとうございます!楽しんでいただけたのなら幸いです!これからも頑張ります!ありがとうございます! (2018年8月5日 11時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - コメントクソ遅くてごめんなさい!最初から全部読ませていただきました!とても楽しかったです!これからも作品作り、頑張って下さい! (2018年8月5日 6時) (レス) id: 4eaa158dbb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - メプルさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです!次回作の方も頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
メプル(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しんで読ませて頂きました!新作も読みます!頑張って下さい!(●'д')bファイトです (2018年6月9日 22時) (レス) id: 57070503d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - ピカグさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!これからも全力が頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年5月28日 0時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年11月12日 23時

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