𝟑𝟎 ページ31
「🅰️ぇ! groupのリーダーとしてじゃなくて、1人の男としてAさんと付き合いたい。でも、付き合えない。1人の男としても、覚悟決めてアイドルをしたい。俺はアイドルとプライベートを器用に区別できへん。
これが、Aさんに受け入れられることじゃないなら、俺はもう全部忘れる。もちろん今すぐは無理やけど、少しずつ忘れます。Aさんが今すぐ付き合いたいって言っても、俺だって、今すぐ付き合いたいけど、断ることしかできない。」
もっともだと思った。国民的スターの定義なんて分からないけど、登り詰めるためにはそれ相応の犠牲がいる。
私だって本気でファンをやっている。
彼の覚悟の意味を理解できる。
私がそれを邪魔する権利はない。
「…でも俺らの関係をこれで終わりにすることだけは嫌で、わがままやけど、本当に、Aさんを、失いたくない。
今からキモいこと言います」
『はは、どーぞ』
「いつかは分からんけど、いつか必ず迎えにいく。
それまで待っててとは言えへん。Aさんの時間を奪いたくない。でも、俺は絶対迎えにいくから。」
『うん』
「そのときに、Aさんに彼氏がおっても、旦那がおったとしても、俺を拒まないで、話を聞いてほしいです。」
💜くんらしい、真っ直ぐな言葉が本当に好き
「もちろん、Aさんに他の男が寄りつかないように毎日お祈りはさせていただきます。現実での邪魔はしません。それも許してください。」
『なんなん、かっこいいって思ったのに笑』
「いや、冗談ちゃうくて、割と本気で」
『いや、自分も笑いよるやん』
ははは、と身を寄せて笑う
「Aさんは、、？どうしたかった？」
『…私は君のそばにいたい。君に助けてもらいたい。
君の隣は絶対私がいい。でも1番の望みはアイドルの💜を全身全霊で応援したい。かな』
本気やで、と付け加える。
嘘じゃない、これが私の本音。
『…だから、私も、💜くんに変な虫がつきませんようにって毎日お祈りするけど、許してな？』
「…ええん？Aさん、こんな関係、嫌ちゃう？」
『ずっと好きでいていいんやろ、それで十分。』
ちょっと強がりやけど、
その目に、言葉に、嘘はないって伝わったから。
きっとこれから、簡単には会えないし、こんな曖昧な関係は良くないと言う人もいるだろう
2人の気持ちがずっと同じやとも限らない
でも、2人で話し合って決めたこと。
どんな壁も超えてみせる
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作者名：あんに | 作成日時：2023年10月31日 23時
