蝶屋敷の食事係の私と霞柱の間に子供ができた件。弐【時透無一郎】

参拾捌ノ話 #始まり ページ42

美月side


それから4ヶ月後…





…ん〜。


今日はやけに腰が痛い。





しかも何かお腹まで痛いような…？







ん？




え？




お腹が痛い……？






それってヤバいんじゃ…！



でもまだ予定日より2週間も早いし…




きっとただの腹痛さ！






最初の方は耐えて掃除していたのですが…




どんどん痛みは激しくなっていくじゃ無いですか…！



ついお腹を抑えて蹲ってしまうと、無一郎さんは駆け寄って来てくれる。



無｢美月?!痛いの?!｣




天｢…ッはい…ッ…！｣





私がそう言うとしのぶ姉さんを呼んでくると走っていった。



これが…？


予想していたよりもずっと辛い。




あと何時間かかるかも分からない…。



私は急に不安になってしまう。



しかし

『こんなことで不安になってどうする！』



と自分に激を飛ばし、辛いながらも呼吸を整える。






無｢こっちです…！｣



胡｢美月…！

…大丈夫ですよ、

苦しいと思いますが耐えて…！


…呼吸を整えていましたね、偉いですよ｣





大丈夫…！耐えてみせる。






また、そう自分に言い聞かせる。



天｢…しのぶ姉さん……よろしくお願いします｣






胡｢勿論ですよ、では準備を始めましょう。


時透君は直ぐに布団を敷いて下さい。


なほ、きよ、すみは清潔な布と消毒液をたくさん蝶屋敷から持っていらっしゃい。

アオイはお湯を沸かして…。｣









胡｢…失礼しますよ




…長くなるかもしれません。




でも、リラックスして…



一旦収まった時は好きにしていいですからね


…あとは体力を持たせるために



何かちゃんと食べるのですよ｣


そう言いテキパキと用意を進めるしのぶ姉さん。




その隣には心配そうな無一郎さんがいた。


無｢美月…苦しいよね、痛いよね

ごめんね、何もしてやれなくて…｣



天｢私は大丈夫です…！

ほら、今だって一旦収まりましたから｣



そう、無理やり笑ってみせた。


無｢……。｣






この闘いはまだ始まったばかり。


まだまだ頑張らなきゃ…！

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