霞柱の許嫁が蝶屋敷の食事係の私だった件。【時透無一郎】

肆拾弐ノ話 #かまぼこ隊 ページ47

今日は炭治郎君がお友達を連れてやって来る。



天｢楽しみですねぇ！無一郎さん！｣



すると無一郎さんは不満そうな表情で


無｢…炭治郎はいいけど

…他のやつは来て欲しくない。

でも炭治郎の友達だし…｣


とぶつぶつ呟いていた。





炭｢時透くーん！美月さーん！｣


あ！来たみたいです！



天｢はーい！今行くねー！

…無一郎さん、私が開けにいくので待っていてください｣




しかし無一郎さんは1人で行くことを許してくれなかった。


無｢…だめ。炭治郎以外はどんな奴か分からない。｣




仕方なく一緒に玄関まで向かう。




天｢いらっしゃい！炭治郎君｣



相変わらず大きな箱を背負った炭治郎君の後ろには2人の少年がいた。


1人は黄色い髪のとにかく黄色尽くしの少年。





…もう1人は……上半身裸の、
猪の被り物をした少年。



炭｢今日はお招きいただきありがとうございます！
ほら伊之助！被り物は取るのがマナーだ｣




そう促されしょうがなく被り物を取った少年は…


天｢え!?女の子?!｣


女の子と見まごう程の美少年がいた。



伊｢あァ?!女じゃねぇよ！
俺は山の王、伊之助様だ！｣



その綺麗な顔からは想像も出来ないような
野太い声と言葉遣いをする。


すると黄色づくしの少年が私を見て飛び上がる。


え、どうしたどうした?!




善｢いやぁぁぁぁぁ！
かわいいいいいいい！

めっっっちゃ綺麗な女の子！

俺と結婚してぇ！｣




え?!急に求婚ですか！

私もそんな綺麗なお姉さんになりました?!



そこで私は隣で

ビリビリと音を立てんばかりの殺気を立てる

無一郎さんがいることを思い出した。



そこの黄色づくしの少年！逃げて！



無｢…僕の奥さんに手を出したら○すから｣


お、奥さん?!



天｢…そっそんな物騒なこと言わないでください！｣




善｢ええぇぇ！美月ちゃん結婚してるのぉぉ?!｣






天｢まだしてないけど…許嫁だからそんなものかな？｣

少し照れながら無一郎さんの方を見る。


無｢うん｣


笑ってそう言ってくれた無一郎さん。



やっぱり優しいなぁ。



善｢ちょっとおおお！目の前でいちゃつかないでくれます?!｣



無｢…何か文句でもあるの…？｣

再び殺気立った目を黄色づくしの少年に向ける。




善｢ありますとも！ありますとも！｣


少年がそこまで言った時点で炭治郎君が止めた。


炭｢こら！善逸やめろ！時透君は柱だぞ！｣




善｢…え、嘘ぉぉぉぉ！｣

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