霞柱の許嫁が蝶屋敷の食事係の私だった件。【時透無一郎】

【番外編】#霞柱様とお料理してみた?! ページ28

美月side(語り口調バージョン！)




無｢………ねえ美月、僕に料理教えてよ｣



時透さんが私にそう言ってくるんですよ。

私はこの前、


時透さんの腕前(？)を見たばかりなので正直教えても変わらない気がしたんですけれど…


断るのも可哀想なので教えてあげようじゃないですか…！




天｢いいですよ！何を作りたいんですか？｣

時透さんはしばらく考えていたんですが、

ようやく作りたいものを思いついたようです。



無｢ふろふき大根！｣


私、正直ふろふき大根だけは辞めてくれって

思ってた訳ですね、



そしたらなんとふろふき大根を教えてくれと言うじゃありませんか。


私ふろふき大根大好きなんですよ、

ほんとに。



でもですね、最近朝昼晩とふろふき大根な訳なんです。


それでも私は覚悟しておーけーしたんです。




天｢…分かりました。でも飽きないんですか？｣


そうしたら時透さんは思いがけないことを言い出しました。




無｢…美月もふろふき大根好きなんでしょ？

だから僕、美月のためにふろふき大根作れるようになりなくって…｣


って言うんですよ、優しいとこあるんですよね、時透さんは。


天｢わ、私のために？｣



無｢…うん。いっつも作らせてばっかりだから｣


うん。時透さんはいい人ですね、



世には奥さんだけに家事や育児を丸投げして

休日は｢休日なんだから休ませろ｣を口実に


ゴロゴロしかしない人っているじゃないですか。



でも時透さんは結構洗濯物とか手伝ってくれるんですよ、


いいお父さんになりそうです。




天｢じゃ、まず大根を洗って皮を剥いてください！
皮を剥く時は、厚めに切って下さいね。

そうした方が口当たりが良くなりますから！｣



時透はそれを聞くと大根の皮を剥き始めた。


天｢っちょ！先に洗うんです！｣



やっぱり時透さんはおっちょこちょいでしたね。


この後何度も手直しして、結局切れ込み入れるのも

切断しちゃって失敗しそうなので

私がやったんです笑


最終的には上手く仕上がって、

時透さんも


無｢やっぱり自分が作った料理は美味しい！｣

って言いながら食べてました。


それやったのほとんど私ですけれども。




それでも、時透さんは

無｢次は1人で作るから期待してて！｣


って言ってくれました。


楽しみにしてますよ！

弐拾伍ノ話→←弐拾肆ノ話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す