霞柱の許嫁が蝶屋敷の食事係の私だった件。【時透無一郎】

弐拾壱ノ話 #文通 ページ24

時透さんは刀鍛冶の里へと行ってしまった。



ちょっと寂しいけれども




一人の時間も満喫しようじゃないか！






何をしようかな？


甘露寺さんと甘味処にでも行こうかな〜？




それか…1人でゴロゴロしましょうっ！




決まり！



私はゴロゴロすることに決めました！



時透さんと私のお布団を2枚敷き

その上にダーイブ！




あ〜ふかふか〜！


暇って幸せだなぁ〜！




私は夕方までお昼寝を満喫したのです。







暫くすると、時透さんの鎹鴉が来た。



手紙かな？





時透さんと文通することを約束していたのを思い出し、


鎹鴉からそれを受け取る。




なになに？




『美月、元気にしてる？


僕が居なくて寂しくない？


お土産買って帰るから、待っててね』



お土産?!


嬉しい…！




あ、返事書かないと…




私は1時間もかけて何度も手紙を書き直して

無一郎の鎹鴉にその手紙を預けると、


私は食事を作り、


久しぶりの一人の夕ご飯を食べた。









無一郎side


…あ、美月から手紙が届いた。




ん？どれどれ？


『時透さん！お土産楽しみにしてます！』



やれやれ、まずお土産か…


そして僕は



『今日は、

焼き鮭と、海苔の佃煮、茄子の煮物と白ご飯
を食べました！』


なんか、子供の日記みたいで可愛いなぁ


そして次の文書に目を移す。

『帰ってきたら、ふろふき大根を作ってあげますね！


あと、

今日、1日中お昼寝を満喫したんです。

そしたら、野良猫が来たので


ちょっとだけ余った鮭をあげたんですよ、

そしたらとても懐いてくれて…！』



おいおい、

家に野良猫が住み着いたら銀子が嫉妬するだろう？




…あ、


でも美月がうちに来た時点で、かなり嫉妬してたっけ。





『とっても可愛いかったんですよ！

時透さんにも見せたかったです！


じゃあ、またお手紙待ってます。』





…手紙じゃあ何だか窮屈だな…





また返事を書こう。

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