霞柱の許嫁が蝶屋敷の食事係の私だった件。【時透無一郎】

弐拾弐ノ話 ページ25

次の日、


銀｢カァーーーーッ！


小娘、霞柱から手紙よ！

もう、なんでこんな小娘がいいのか分からないワ！｣




私はまたワクワクしながら手紙を開く。



『おはよう、美月。


手紙じゃ、何だか窮屈だね


だって、



手紙越しじゃあ君を抱きしめてあげられないし』




天｢………！///｣



さらっとそんなことを言えてしまう時透さん。



私は今、



だだっ広い御屋敷の真ん中で正座しながら



この手紙を読んでいる。






だから、真っ赤になっているこの顔も、



誰にも見られていないはずだった。









??｢…美月｣


突然声をかけられ私は飛び上がる。



天｢…ギャアァァァッ！


…あ、義勇さん…



ご、ごめんなさいっ｣




後ろにいたのは水柱・冨岡義勇だった。


義勇さんとは知り合いで



たまに話すような仲だった。





冨｢…(驚かせて)すまない。

…(時透に)連絡にきたんだが…｣



天｢時透さんですか？


時透さんは今、

刀鍛冶の里に滞在してるんですよ｣




私がそう言うと、義勇さんはすこししょんぼりして、



冨｢…分かった…。

それじゃあ失礼する。｣




そう言って義勇さんは消えた。



私もあの、瞬間移動してみたいなぁ…

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