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望「A？」
体を起こしてリビング
それから風呂場…トイレを周る
望「Aっ」
不安になってもう一度隈なく部屋中を探す
居ない…
鈴の音も全くしない
置き手紙…ない
まさか…出てった？
慌てて靴を履いて外に出る
家の周りを探す
望「Aっ！…A！」
起きた時には日が高くなっており
ジリジリと嫌な汗が流れる
街路樹に留まったセミの鳴き声がうるさくて余計に
俺を焦らせ、イライラさせる
通行人に声を掛けてAを見なかったか書き込みをする
望「150後半くらいの身長で…色素薄めの女の子見ませんでした？髪はショートカットで」
「んー…見てないなぁ」
望「そうですか、ありがとうございます」
望「すみません！女の子見ませんでした？…」
次々と声をかけるが
目撃は無し
急にどこに消えてん…
俺のこと嫌いになった？
まさか誘拐？
前住んでいた家の奴らか？
Aを探して2時間ほど経ったくらい
前方からAらしき女の子を発見
慌てて走って近づくと
『あ、…望さん』
Aやった
望「お前どこ行ってたんや！」
思わず大きな声が出る
それにびっくりしたAは
体を震わせた
望「あ…ごめん、大声出したりして……心配したんやぞ」
抱きしめてAが帰ってきたことを肌で感じる
『望さん…昨日…誕生日って言ってたから…』
望「え？」
『プレゼント…買いに行ってた』
急にいなくなった理由がそれ？
望「ふざけんなよ…」
『いらなかった？…』
俺の一言に少し傷ついたような顔をしながら
悲しそうな顔でそんなことを言う
望「ほんまに心配した…お願いやから急に居なくなんな」
『ごめん』
望「帰ろ…暑いし」
…
Aはせっかくバイトで貯めたお金を
俺の誕生日プレゼントなんかに使ってしまった
プレゼントはネックレス
それも俺好みのデザインで
Aのバイト代からすればなかなかの高めのやつ
望「せっかく稼いだお金なのに」
『…プレゼント…私はもらってばかりだから』
好きな人からもらったプレゼント
そう思うだけでなんか特別な感じがした
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みい(プロフ) - 更新ありがとうございます。これからどうなるのか気になります。頑張ってください (2020年3月8日 23時) (
レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
runaruna1996051(プロフ) - ABさんの作品大好きなのですが、中でもこちらの作品がとっても好きです！！！♪更新楽しみにしてます♪ (2020年3月7日 22時) (レス) id: 493fdf05b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AB
| 作成日時：2019年11月10日 13時
