不動のモテ男は女嫌いでした（青） (ページ30)

今日:17 hit、昨日:27 hit、合計:395,159 hit

景品ページ30

赤「よし！ホームランいっちょ打ってくるか」

『え、あのマトに当てるの？』

赤「せやで！あそこに当てたら何か商品もらえんねん」

『頑張って』

赤「おう！」

一番早いところに行ってバッドを待ち構えた

カキンッ…カキンッ

すごい…

なんであんなに早いのに当たってるの…

さすが大毅さんだ

常連なだけあって上手だ

『あ、…惜しい』

マトの少し脇にボールが飛んで

数センチずれてたらホームランだったのに

赤「くっそー！よし！次！」

カキンッ

『あ、…あ！！すごい！当たった！』

今度は綺麗にパコンッとマトに当たって

マトがキラキラと電気で光った

音楽が鳴って

ホームランを打った人が出ました！みたいな感じになってる

赤「よし！景品取ってくるわ！」

『はい！』

『よし、私も！』

頑張ろ

バッターボックスに入って

大毅さんが打ってた時のフォームを思い出してバッドを振る

赤「お、やっとるな？」

ブンッ！

思いっきりからぶるけど

頑張ってると

赤「ええか？よく玉を見るんや」

『はい』

赤「下から掬い上げるんやなくて上から下に振り下ろすイメージ」

わかりやすく後ろで言ってくれるから

言った通りに振ると

カコン…

『あ、当たった！…当たった！大毅さん！！』

赤「当たったな？！すごいやん！」

当たるようになると嬉しくて

楽しくて

夢中になった

…

赤「いやぁ、スッキリしたわぁ！」

『楽しかったです』

赤「最後当たってよかったな？」

『うん、大毅さんのおかげ』

えへへと笑ってると

赤「あ、あとこれ…あげるわ」

『え？クマ？』

大毅さんが出してきたのは白いかわいいクマのぬいぐるみ

赤「さっきホームランで当てたやつ…俺いらんからあげる」

『こんな可愛いの貰ってもいいの？』

赤「おん」

『可愛い…ありがとう大毅さんっ、嬉しいです』

可愛くてぎゅーっと抱きしめながらそう言うと

急に顔を赤くさせてる

『ん？大毅さん？』

どうしたんだろ

赤「っ…あんまこっちみんな」

なぜか顔を隠しながらそう言って私の頭をわしゃわしゃとした

ぐぅ…

その時

お腹が鳴って

私の音じゃないから

顔を上げると

赤「腹減ったぁっ」

『あ、お昼過ぎてる』

赤「ほな、ご飯食べ行こ！」

自然と手を繋いで

ご飯屋さんへ足を運んだ

・