弱い人間 ページ26
Aside
何を勘違いしてたんだろ
流星さんにとって
私は都合のいい女
いや
ただの遊び道具でしかないのに
自分から求めてしまうとか
側にいて欲しくて
欲が出た
寝てもいいって
まだ居てもいいって言ってくれたけど
そんなの
本心で言ってるわけじゃないのに
図々しいにもほどがあった
ましてや側にいて欲しいとか
早く帰らなきゃ
そう思って急いで帰る支度をしてると
流星さんに抱きしめられて
好きで
でも
相手はそうじゃなくて
なんでこんな事するんだろうとか
感情がぐちゃぐちゃで
泣いちゃうし
面倒くさい女丸出しで
流星さん意味わかんないよね
嫌われたかもしれない
こんなとこ見せたら
やっぱり
女は面倒だなんて思われて
相手なんかされなくなる
青「A?なんで泣いてるん?」
なんでそんな優しい声で
私に問いかけるの?
『なんでも…ない』
それしか言えない
それ以上口を開くと
余計なことまで
言ってしまいそうだから
青「言いたくないなら…それでええから…寝るんやろ?側に居ったるから」
私をゆっくりベッドに寝かせて
泣く私の頭を撫でて
一緒に横になった
『今だけでいいんです……流星さんの胸…貸してください』
青「ん、好きなだけ使ったらいいやん」
優しくそう言ってポンポンと一定のリズムで落ち着かせるように私の背中を叩いた
流星さんの匂いに包まれて
この人に恋愛として好かれてもらいたかった
どうしてこんな駆け引きをしてしまったんだろうって
後悔をしてしまった
こんな思いをするなら
何も知らないまま
お客様としてうまく流しておけばよかった
もう
今更
ただのお客様なんて思えない
『図々しくて…ごめんなさい』
好きになって
ごめんなさい
私の声は
か細くて
聞こえてるか聞こえてないかわからないくらい
こんなに私は弱い人間だったんだと自覚した
・
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作者名:AB | 作成日時:2019年3月18日 10時