不動のモテ男は女嫌いでした（青） (ページ15)

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嘘ページ15

Aside

流星さんに俺は好きならないが、俺のこと好きになったらいいと

よくわからない提案をされたけど

私は

なんとなく

流星さんに対するこの気持ちがなんなのか

薄々気づき始めていたから

それに甘えることにした

恋を叶えさせたいわけじゃない

ただ子どもと一緒に幸せに暮らしたいだけ

だから

流星さんは私のこと好きにならないから、結婚とかにもならないしお金持ちだから

お金ももらえるし

きっとかわいい子どもを授かることができる

いいことだらけだ

好きにならないって言われて傷ついたなんて

絶対ありえない

これは駆け引きだ

好きにはなっても自分からは欲したりなんかしない

悲しいなんて

絶対思わない

ふと流星さんの手を見ると

左手の薬指に指輪

結婚してるの…？

ならもっと好都合だ

青「アフターって出来るもんなん？」

『はい…行きますか？』

青「おん、お金はあるし」

そう言ってVIP専用の部屋を出る前に

キスを交わして

街に繰り出した

…

着いた先は

ホテルではなく

高級マンション

最上階の部屋

すごく広くて黒ベースの落ち着いた部屋

流星さんを見るとスーツを脱いでネクタイを緩めながらこちらにきた

『ここって…』

青「ん？俺の家」

そう言ってキスをした

『ん、』

ベッドに誘われ

そっと押し倒される

青「俺は欲求をぶつけるだけ…Aは俺に愛されるだけ…ええやろ？」

『…はい』

私の気持ちに線を引かれたように言い放った言葉

傷つかないって決めてるけど

胸は締め付けられた

それに気づかないふりをして

彼が私を求めてくることに喜んで

体を繋げだ

『んっ、ぁっ』

好きな人に抱かれるってこんなに嬉しいことなんだ…

すごく気持ちいい

青「敏感やな？」

耳元で言われて

それすらも敏感に反応してしまう

低く甘く囁く彼に

涙がこぼれた

『あっ、んぅっ』

彼に愛されて

喜んでる自分と

好きにならないとキッパリ言われてしまったことのショックで

頭がいっぱいいっぱい

青「綺麗やな」

私を愛でる目も全て嘘なんだ

私はただ鳴くしかできなかった

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