伏黒甚爾は恩人でした

【番外編 恵の取り合い】 ページ41

会話多め





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高専の食堂ではある男の取り合いが始まっていた







「一体誰がここまで強く鍛えてあげたと思ってんの！？僕のものに決まってんでしょ！」








『はぁ！？何言ってんの！？私が6歳まで育てたんだから私のもの！それに恵だって私を慕ってくれてんもん！』









「おまえら肝心な事忘れてんじゃねぇか？鍛えたも育てたも以前に俺いねぇとコイツは存在してねぇよ



そもそも俺はコイツの親だ。コイツは俺のもん、コイツが稼いだ金も全部な」










「『育児放棄のくせに黙っとけ！』」








当の本人は呆れた様子で夏油たちとご飯を食べている






「伏黒的には誰が1番印象残ってんの？」






「クソ親父はほとんどない。五条さんとの記憶が新しいけど、Aさんは小さい頃のお姉ちゃんみたいな感じだしよく分からん」








「聞いた！？僕との記憶が1番新しいんだから僕の恵だよ！？甚爾は論外だから退散しとけ」








『世話が必要な年齢の時に私がいたんだし、良い記憶しか残ってない私のもの！その前にあんた男でしょ？あんたみたいな奴に恵は渡せない』










Aは恵の腕をサッと組み五条を睨んだ。歳上の女性にはあまり慣れていなかったのか少し顔を赤くした恵









「伏黒恵は俺のものだ。痴れ者どもは失せろ」








「「「なんでお前が出てくんだよ」」」








虎杖の頬からニョキっと出てきた宿儺に全員がつっこむ







結局誰のものかは決まらず、各自仕事へと向かった








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