伏黒甚爾は恩人でした

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幸せだと思っていたのにその幸せは一瞬にして崩れ去って行った






甚爾さんの奥さんが死んでしまったんだ






いや、死んでしまったんだというと事故死などを連想させる。そうじゃない、殺されたんだ、禪院家の人間に






見る気ななかった。でも聞きなれた女性の声を耳にしてそれを頼りに駆けつけると和服を着た男性数人が殺したのを見た






その人たちが禪院家の人間だということに理解するのに時間を要することはなかった







「お前、呪術師だな」






「今見た事は決して口外するな。もしすればお前もこの女のように殺してやる」






男の人は大嫌いだ。それも数人集まれば恐怖の対象でしかない





ゆっくり頷くと男の人たちは何も言うことなく消えた






九「大丈夫か」






『たぶん…』






うそだ、全然大丈夫じゃない。この事実を言うべきなのか？それとも言ってはいけないのか？





甚爾さんの言っていた通り禪院家はクソだ。自分たちの利益しか考えてない






奥さんを殺したのも彼に嫌がらせがしたかっただけだろう。そんな家に生まれた彼が可哀想だ






結局私は何も言わなかった。現場にもいないと嘘をついた






だからせめて恵くんだけでも1人にさせないために尽くそうと決心した







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伏黒ママは事故死か暗殺かは不明ですが、この作品では暗殺という方向で進めていきます





(あんまり今後には関係ないけど…)

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