伏黒甚爾は恩人でした

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助けちゃったなーと思いつつそこまで悪い気はしなかった




あの子たちは大丈夫なのかな。学年も名前も知らないような子達だけど五条悟みたいに闘いになれてるような感じはしなかった







「黒髪の男の子は大丈夫みたいだぞ」






『そ、よかった』






びよーんと伸びして散歩しに行く





だんだん甚爾さん化してない？プロのヒモになろうとしてる？





趣味でも見つけようかな





「げ…」






『よぉ』






10分ほど歩いたところにあるおばあちゃんがやってる駄菓子屋さんにいこうとするとある奴が立っていた









『五条悟…』







「1年ぶりくらい？」






ほとんど変わらない見た目の五条悟はバカにしたような笑みで馴れ馴れしく話しかけてくるから来た道を帰ろうとした







「待てよ。今日は礼を言いに来た。1年のヤツらを助けてくれたろ、七海と灰原」




『だれ』





「金髪と黒髪の男2人」






『うん』






「助かった」





『あっそ』





「随分冷たいね」






お礼を言われるなんてなれてない。どんな反応をして、返したらいいのかも分からない





それにあんなのただの気分だ。たまたま居合わせて促されたから助けただけであって高専生だからとか、そういう特別な理由なんてない





「お前も高専来いよ。ひとりだろ」






『はぁ？』






「高専に行けば人と関わることが出来る」






『あんたらと一緒にいるなら生涯孤独でいい』





なんで私が恩人を殺した人間と時間を共にしなくちゃいけない。そんなのは一生ごめんだ




五条悟の顔も見ず散歩をやめて家に戻る








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