伏黒甚爾は恩人でした

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しばらくはなにも手をつけられずただボーッと1日を過ごしているだけだった





子供の頃からほとんど食事は与えて貰えなかったので食べなくても案外平気でテレビをみたりすることもなくベッドの上で座ってるだけ






「死んだ者が生き返ることはない。あいつが言っていた通り前を向くしかないだろう？」





九尾は心配し常に私のそばにいてくれていた





1ヶ月もした頃、やっと気持ちが落ち着いたというか、現実を受け入れることかできたのかなんとか元の暮らしには戻せた






あの日から恵くんたちの家に行くこともなくなり時雨さんが時々様子を見に行っていたらしい






そして五条悟が恵くんが禪院家に売られるのを阻止し、将来呪術師になるのを条件として金銭的免除をしたと九尾から聞いた






甚爾さんが死んでも1日も1秒も平等に過ぎていく





もう、過去に溺れるのはやめた方が良いのかもしれない






『甚爾さんはあっちの世界で奥さんと幸せに過ごしてるかな』






「きっとそうだろうな。あの強さを活かして今度は人助けをしているのかもしれない」






『私がずっとこんな状態だと怒るよね』






「間違いなく怒るな。地に足をつけて強く生きろと言うだろう」







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甚爾さんの怪我は甚爾から見て左半身ですが、このお話では右半身と書きました





主人公ちゃんから見て右半身なのでそうしました

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