2.マフィア様、いらっしゃいませ ページ2
次の瞬間、喫茶うずまきの窓ガラスが砕け散った
「おい探偵社はいるか…?」
『…御客様、いらっしゃいませ。』
「あ?」
笑顔で礼をした少女にマフィアの男、立原道造が怪訝そうに顔を歪めた
その後ろからマスクに長い黒髪を留めた一見男にも見える女、銀。
煙草を片手に持ったいかにも伯父様、といった雰囲気の男、広津が続く
当然、銃装備の黒服も押し掛ける
『何名様でしょうか?』
そんな中のほほんと受け答えをする少女の瞳にも危機感が走っていた
「探偵社を出せ、女」
『探偵社は上ですが…、お間違いですか?是非とも当店の珈琲お召し上がっては?』
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「ね、ねぇ…なにこれ」
太宰が引きぎみに少女に訊ねる
『え?御客様がお茶を飲まれているのですよ』
窓ガラスはマフィアの黒服がガムテープで留め、その後黒服、黒蜥蜴でお茶会をしているのだ
ほんわかとした雰囲気のお茶会ではやはりほんわかとした会話が繰り広げられていた
「ま、マフィア…なのかい?」
「嗚呼、太宰君ですか、最近どうですか?」
広津が太宰に訊ねる
太宰は最早ヤケクソだった
「最近かい?最近はねぇ…心中をしたいのだけれど、嗚呼リンゴ自
殺もしたなぁ」
『リンゴ自
殺…。何ですか?それ』
「君は毒リンゴを食すプリンセスを知っているかい?」
『シンデレラ、…白雪姫ですね』
少女が始めに少し呟いた
その言葉に太宰は口を開いた
そして絶句した
「最初なんて言ったんだい?」
『シンデレラ…ですけど』
恥ずかしそうに俯いて少女は言った
それを聞くと寂しげに太宰が笑みを浮かべた
「本当に君は彼に似ているね」
『?…まぁ、ありがとうございます…?』
太宰の意味不明な言葉に少女はこてん、と頭を傾げた
その間、マフィアとのお茶会は続き、国木田と銀が。立原と中島が、楽しげにお喋りしていたそうだ
お茶会後は探偵社を襲うつもりだったマフィアもまたくるぜ、と言い残し帰っていった
(窓ガラス代は後日、マフィアが負担しました。ついでに黒蜥蜴&黒服がお店の常連と化しました)
3.禍狗様、白虎様、いらっしゃいませ。→←1.いらっしゃいませ。
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ミレー - ラムさん» いえいえ大丈夫ですよ(*^□^*) 此れからも楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月8日 10時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» ♯41に恐らくあります.......。更新の間が空いてしまい、読みづらくなっていてすみません、(リア友宛で頼まれた小説を書いてるもので) (2019年12月7日 8時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 中也様最後に何を言ったのでしょうか?(。-∀-) 続き楽しみですv(・∀・*) (2019年12月7日 7時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - ラムさん» ありがとうございます(≧∇≦) 楽しみですσ(*´∀`*) (2019年11月22日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» まぁいとこですけどね笑笑 続きは更新しますよー (2019年11月21日 18時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:少女F(旧ラム) x他1人 | 作成日時:2019年7月8日 0時