いつもの日常で世界征服を...。

No.17 ページ18

「ぷはぁーー！仕事終わりの炭酸ジュースが
身体中に染み渡るぅー！」


その日もノアは仕事部屋でのんびりとしていた


｢隊長、そんなこと言っときながら
さっきから全然書類片付いてないじゃない
ですか……｣

机の上に散乱した書類を見てユイが呟く


｢だってぇー戦場に行ったら殺されちゃうし？
生きてるうちにいっぱい美味しいもの
食べなくっちゃ！｣


どの口が言うんだよ……
第一、隊長より強い人なんていないでしょ

「まー私はソファーで今月の行動資金の予算を
計算してるのではやく終われせてくださいね」


これも本当は隊長の仕事だし


「はーい、分かったよぉー」

ノアがなくなく書類に手をかける

こんなぐーたらしている人でも特攻部隊の
隊員達は全員隊長に心酔している
もちろん私も


多分、みんな隊長にここで首切って死んでって
言われたら喜んで実施すると思う

私ならそうする

だって隊長に命令されるんだよ？
考えただけで、嬉しくて死んじゃうわぁ…


元々私達特攻部隊の隊員達は死ぬ筈だった子や
死にかけの孤児、無理やり異能戦闘員に
されられていた子ばかりだから


本当は隊長がいなければみんな死んでる


懐かしいなぁ……
私も隊長に拾って貰った身だから

でも隊長には、厳しいことも言うし
仕事はちゃんとしてもらう

それでも本当は
もっと甘えたいし、昔みたいに
なでなでして欲しいし、褒めて欲しい

そんな感情が捨てきれない

でも、めんどくさい子って思われて
捨てられるのが怖い

隊長はそんな事しないってわかってても

もしもを考えてしまう

出来ることなら、少し、ほんの少しでいいから
昔の素直な私に戻りたい……









(次回に続きます)

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