保健室の住人【今日から俺は】 (ページ34)

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山口先生は最後の力を振り絞ってAたちに伝言を残した。

｢おいナレーション！山口先生を勝手に殺すな！｣

山口｢三橋くん、伊藤くん、有栖川さん、
あの子……理子さんを探してた｣

は……？

なんで理子が？

｢兎に角その1年ぶっ飛ばせば済む話だろ？
ならそいつぶっ殺すだけだ｣

椋木｢殺しちゃダメだぞー！｣

保健室を去るAに椋木先生は叫んだ。

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どこにいんだよ！

理子の奴！

伊藤｢あれ……もしかして理子ちゃんじゃない？｣

伊藤の指さしたところには背中が壁にくっついている理子の姿があった。

｢やあ1年生！まず自己紹介を…｣

と言葉を続けようとしたがその1年はそうはさせてくれなかった。Aの言葉を遮るようにバットを振るった。

ﾊﾞｼｯ

Aは振り下ろされたバットを掴む。

｢人の話はあ！最後迄聞けや1年坊主があ！
アタシの前で調子乗ってんじゃねえよ｣

叫んだ後に、ニタリと笑うその姿は正に悪魔そのものだった。

ﾍﾙﾒｯﾄ｢ﾋｯ離せよ！｣

Aは1年の腹を蹴った。

｢てめえには躾が必要みてえだからな～
まだまだこれからだぜ？｣

怯える1年を他所に狂ったように笑いながらAはパンチを繰り出す。

｢ｱﾊﾊﾊｯｱｰｯﾊﾊﾊﾊいいねえその顔。もっと見せてよ
絶望に充ちた。絶対に勝てない相手を目の当たりにしたうさぎみたいな顔。アタシだあいすきっ｣

こうなったらAをとめられるものはこの学校にいない。

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