第陸話 溢れ出す気持ち ページ9
ミカサ「……て、…きて」
貴「んっ」
ミカサ「起きて、A」
貴「ん〜、もう少し」
ミカサ「ダ〜メ。起きて」
眠たい目をこすりながら起きる。
貴「あれ？ミカサ、髪伸びた？」
ミカサ「何言ってるの？」
貴「ん？」
あれ、なんか夢見たはずなのに、内容を思い出せない。
ミカサ「ほら、行こ？そろそろいいでしょ？」
貴「はーい」
拾った薪を背負い、家へ。その途中でハンネスさんに会った。
相変わらず…酒臭い。そんなんじゃいつ奴らが攻めてきても何の対応できずに死ぬな。
アレはうなじを削がないと死なない。その前に立ち向かう勇気がないと始まらない。
カン、カン、カンッ
貴「！おい、ミカサ！調査兵団が帰って来たみたいだ！見に行こ⁉︎」
ミカサ「！ちょっ」
毎回見に行く、英雄達の帰還。でも、俺はそうも思わない。
英雄といいより、兵士だ。俺達の変わりに敵と戦ってくれる兵士。
貴「……」
人混みを掻き分け前に行く。兵士の姿はやはり前回と同じ…
貴(また…人が死んだ)
貴「…⁉︎」
ミカサ「？」
今、誰かに見られてたような。
ミカサ「どうかした？」
貴「え？あ、いや、なんでもない」
気のせいかな？
「おい、また税金の無駄使いらしいぜ」
「人数、結構減ったね」
貴「……((ギリッ」
人の気も知らないで…ムカつくっ
貴「…行こう、ミカサ」
ミカサ「……うん」
亡くなった人達だって、まだ生きていたかったはずなのに……
大切な人達を守る為に戦っているのに…っ
ミカサ「A、これで行くきなくなったでしょ？」
貴「…いや、むしろ余計に行きたくなった」
ミカサ「！」
ガッ
貴「っ！」
あんなムカつくことを言えなくしてらると思ってこう言ったが、ミカサにとっては嫌だったらしい。
ミカサに殴られてしまった。
貴「ってぇ〜、何すんだよ」
ミカサ「あんた、死にいく気っ」
貴「別にそんな風に言ってないじゃん」
ミカサ「あれを見て分からなかったの‼︎生きて帰れる保証はないんだよ‼︎」
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作者名：天空の姫君 | 作成日時：2014年10月15日 8時
